男子テニス世界ランキング２位のカルロス・アルカラス（スペイン／22歳）が７月22日に自身の公式X（@carlosalcaraz）を更新し、来週開幕するマスターズ1000大会「ナショナルバンク・オープン」（７月27日～８月７日／カナダ・トロント／ハードコート）を疲労により欠場すると発表した。

　今季のアルカラスはここまで通算48勝６敗という素晴らしい戦績を残しており、四大大会５勝目を手にした６月の「全仏オープン」（フランス・パリ／クレー）を含む５つのツアータイトルを獲得。直近では「ウインブルドン」（イギリス・ロンドン／芝）決勝でライバルのヤニック・シナー（イタリア／23歳／１位）に敗れて大会３連覇こそ逃したものの、準優勝と好成績を収めた。

　しばらくノンストップでプレーしてきたスペインテニス界の若き至宝は、ここで一度心身をリフレッシュすることにしたようだ。更新したXでアルカラスはトロント欠場の旨を次のように報告している。
  「何週間も休みなく大会に出場し続けてきたため、今年はトロントでプレーすることができなくなりました。筋肉にちょっとした問題もあり、今後に向けて心身ともに回復する必要があります。大会関係者とカナダのファンの皆さん、本当に申し訳ありません。また来年お会いしましょう！」

　今年のナショナルバンクOPはトップ選手の欠場が相次いでいる。2023年大会を制したシナーと過去４度の優勝を誇る元世界１位のノバク・ジョコビッチ（セルビア／38歳／現６位）が共にアルカラスと同様の理由で辞退。また今年５月に初のトップ５入りを達成したジャック・ドレイパー（イギリス／23歳／５位）も「ウインブルドン後に左腕を負傷した」として出場を取りやめた。

　それでも大会の盛り上がりは十分期待できそうだ。現時点ではアレクサンダー・ズベレフ（ドイツ／３位）、テイラー・フリッツ（アメリカ／４位）、ロレンツォ・ムゼッティ（イタリア／７位）、ホルガー・ルネ（デンマーク／９位）といったトップ10選手の他、地元カナダの強豪デニス・シャポバロフ（元10位／現28位）、フェリックス・オジェ-アリアシム（元６位／現27位）らも出場予定。そうそうたるスター選手たちがトロントの地でどんな戦いを繰り広げるのか注目しよう。

文●中村光佑

【画像】トロント欠場を報告したアルカラスのX画面

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