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海外テニス

大胸筋負傷のディミトロフが全米オープン欠場を決断。四大大会連続出場は“58”で途切れることに…<SMASH>

中村光佑

2025.08.13

先のウインブルドンでシナーを崖っぷちまで追い詰めながら、突然のケガで棄権したディミトロフ。全米での復帰は叶わず…。(C)Getty Images

先のウインブルドンでシナーを崖っぷちまで追い詰めながら、突然のケガで棄権したディミトロフ。全米での復帰は叶わず…。(C)Getty Images

 2017年に年間成績の上位8人が集結するシーズン最終戦「Nitto ATPファイナルズ」を制し、これまでにツアー9勝を挙げている男子テニス元世界ランキング3位のグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア/現21位)が、今季最後の四大大会「全米オープン」(8月24日~9月7日/アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)を胸筋の負傷により欠場すると発表。これにより11年の「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/ハード)から続いていた四大大会本戦連続出場が“58”で途絶えることとなった。

 34歳のディミトロフは現役の男子選手でノバク・ジョコビッチ(セルビア/38歳/現6位)とスタン・ワウリンカ(スイス/40歳/現152位)に次いで四大大会本戦連続出場記録が50回を超えていた。今年6月の全仏オープン(フランス・パリ/クレー)では歴代単独5位となる58回を迎えていたのだが、その輝かしい記録についに終止符が打たれることとなる。

 ディミトロフを悲劇が襲ったのは先月の四大大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/芝コート)でのことだった。4回戦で世界王者ヤニック・シナー(イタリア)を相手に2セットアップとリードを奪うも、第3セット中盤に右胸付近の強い痛みを訴えて途中棄権。試合後にはディミトロフのマネージャーを務めるゲオルギ・ストイメノフ氏がブルガリアのテニス専門サイト『Tennis Kafe』に対し、「検査で大胸筋の部分断裂が見られた」と説明していた。
 
 その後は大会に出場せず、エントリーしていた先日の「ナショナルバンク・オープン」(カナダ・トロント/ATP1000)と現在開催中の「シンシナティ・オープン」(8月7日~18日/アメリカ・シンシナティ/ATP1000)の北米ハードコートシリーズ2大会も欠場したディミトロフ。来る全米オープンでの実戦復帰を目指していたものの回復が思わしくなく、残念ながらニューヨークでプレーすることは叶わなくなった。

 ちなみにディミトロフの全米オープンでの最高成績は19年のベスト4。この時は準々決勝で03年から08年にわたり同大会5連覇を経験した元世界1位のロジャー・フェデラー(スイス)を破ったが、準決勝で後に四大大会初の決勝進出を果たすダニール・メドベージェフ(ロシア/現15位)に敗れていた。長く続いた四大大会連続出場記録が途絶えてしまう上に好相性のニューヨークでプレーできないのは非常に残念だが、何より今はディミトロフの1日も早い回復を願うばかりだ。

文●中村光佑

【動画】ウインブルドンのシナー戦でディミトロフがケガをしたシーン

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