ここ数年にわたり女子テニスのWTAツアーで安定した活躍を見せている現世界ランキング4位のジェシカ・ペグラ(アメリカ)。しかし彼女のプレーが見られるのは、もうそれほど長くはないかもしれない。31歳を迎えた今、ラケットを置いて人生の次の章へと進む時期について、明確なプランを持っていると赤裸々に語る。
先日、元世界4位で今季限りでの現役引退を表明しているカロリーヌ・ガルシア(フランス/31歳/現201位)が司会を務めるポッドキャスト『Tennis Insider Club』に出演したペグラは、近年選手寿命が延びている傾向がある中で、35歳になるまでに現役を退くと断言。その上で2028年の米ロサンゼルス夏季五輪を引退試合とする可能性を示唆した。
「35歳でプレーしているなんてことは絶対にない。それが私にとってのキャリアの終わりのタイミングだと思う。ロサンゼルス五輪があるから、それを目指すのは面白いかもしれない。五輪の出場資格を得られるかどうかを考えると、実質あと2年くらいなのかな。その時点までには、自分が五輪に出場できるかわかっているでしょうね」
ペグラは新型コロナウイルスの感染拡大の影響で延期開催された21年の東京五輪(日本/ハード)と昨年のパリ五輪(フランス/クレー)にアメリカ代表として出場。東京では1回戦で後に金メダルを獲得する元4位のベリンダ・ベンチッチ(スイス/現19位)に敗れ、パリは1回戦でビクトリア・ゴルビッチ(スイス/現75位)を破ったものの、2回戦で元3位のエリーナ・スビトリーナ(ウクライナ/現13位)に敗れていた。
09年にプロ転向したペグラはこれまでに9つのツアータイトルを獲得しており、うち3勝を四大大会に次ぐグレードのWTA1000で挙げている(22年グアダラハラ、23年モントリオール、24年トロント)。しかし四大大会ではまだ優勝がなく、昨年の全米オープン(アメリカ・ニューヨーク/ハード)では決勝まで勝ち進んだものの最後は現1位のアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)に敗れた。
今月24日に開幕する全米でペグラが昨年の“忘れ物”を取り戻し、悲願の四大大会初優勝をつかみ取ることができるか。ディフェンディングチャンピオンとして参戦したモントリオールと現在開催中のシンシナティ(8月7日~18日/WTA1000)の前哨戦2大会はいずれも3回戦敗退と不安材料が残る結果となってしまったが、ぜひとも次なるニューヨークで挽回し、最後は頂点に立つ姿を見せてもらいたい。
文●中村光佑
【画像】準優勝のペグラをはじめ、全米オープン2024で熱戦を繰り広げた女子選手たちの厳選写真!
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「35歳でプレーしているなんてことは絶対にない。それが私にとってのキャリアの終わりのタイミングだと思う。ロサンゼルス五輪があるから、それを目指すのは面白いかもしれない。五輪の出場資格を得られるかどうかを考えると、実質あと2年くらいなのかな。その時点までには、自分が五輪に出場できるかわかっているでしょうね」
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09年にプロ転向したペグラはこれまでに9つのツアータイトルを獲得しており、うち3勝を四大大会に次ぐグレードのWTA1000で挙げている(22年グアダラハラ、23年モントリオール、24年トロント)。しかし四大大会ではまだ優勝がなく、昨年の全米オープン(アメリカ・ニューヨーク/ハード)では決勝まで勝ち進んだものの最後は現1位のアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)に敗れた。
今月24日に開幕する全米でペグラが昨年の“忘れ物”を取り戻し、悲願の四大大会初優勝をつかみ取ることができるか。ディフェンディングチャンピオンとして参戦したモントリオールと現在開催中のシンシナティ(8月7日~18日/WTA1000)の前哨戦2大会はいずれも3回戦敗退と不安材料が残る結果となってしまったが、ぜひとも次なるニューヨークで挽回し、最後は頂点に立つ姿を見せてもらいたい。
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