男子テニスの米国ナンバーワン、テイラー・フリッツ(世界ランキング4位/27歳)が、今月末に開幕が迫る「全米オープン」の思い出についてATP公式サイトのインタビュー『My US Open』で語った。
27歳のフリッツは今季、グラスコートで2つのタイトルを獲得した他、「ウインブルドン」で初めて準決勝に進出。全米オープンの前哨戦でも「ナショナルバンク・オープン」(カナダ・トロント)で4強入りするなど堅実な戦績を重ね、最後のグランドスラムへ向け期待が高まる。昨年の全米オープンでは、決勝で世界1位のヤニック・シナーに敗れたが、キャリアで初めて四大大会準優勝。そんな全米は、彼にとってやはり特別な大会だ。
子どもの頃、全米オープンを見た最初の記憶として挙げたのは、母親キャシー・メイの姿だ。1970年代に活躍し、全米でもシングルスで1度、ダブルスで2度準々決勝に進んだ名手である。
「母がシニア(元トップ選手によるエキジビション枠)のダブルスでプレーしているのを見ていました。本当に小さい頃から全米オープンに行っていたんです」
やがてジュニアの予選にワイルドカード(主催者推薦)で出場したフリッツ。初めての全米オープンでは、大きな国際大会の経験不足から「大差で負けないことを願っていた」という。
プロとして初めて出場した時の印象も鮮やかに覚えている。
「とにかく混雑していたのを覚えています。大会序盤は全員が揃っているので、選手エリアがものすごく混雑するんです。それでも、そこにいられることがすごくうれしかった。コート12やコート7のようなサイドコートの観客席がびっしり埋まっていたのも印象的で、とてもクールでした」
フリッツは2014年に全米予選に初挑戦。2年連続で1回戦敗退を喫したが、16年2月にはトップ100入りし、同年の全米で本戦デビューを果たしている。
「全米オープンでの最高の試合は?」との問いには率直にこう答えた。
「難しいですね。まだ全米で自分の能力を最大限に発揮した試合はないと思います。でも昨年の2回戦でマテオ・ベレッティーニ(イタリア/現52位)と対戦した試合は、とても良いプレーができたと思います」
まだベストとは言えないとしながらも、6-3、7-6(1)、6-1のストレート勝利を収めた一戦を振り返った。
最後に「全米オープンといえば?」と聞かれると、「ハニーデュース。あれがオープンの大きな楽しみだよ」と回答。テニスボールに見立てたハニーデューメロンが浮かぶこの特製カクテルは、ファンの間でも名物として知られる1杯だ。
構成●スマッシュ編集部
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27歳のフリッツは今季、グラスコートで2つのタイトルを獲得した他、「ウインブルドン」で初めて準決勝に進出。全米オープンの前哨戦でも「ナショナルバンク・オープン」(カナダ・トロント)で4強入りするなど堅実な戦績を重ね、最後のグランドスラムへ向け期待が高まる。昨年の全米オープンでは、決勝で世界1位のヤニック・シナーに敗れたが、キャリアで初めて四大大会準優勝。そんな全米は、彼にとってやはり特別な大会だ。
子どもの頃、全米オープンを見た最初の記憶として挙げたのは、母親キャシー・メイの姿だ。1970年代に活躍し、全米でもシングルスで1度、ダブルスで2度準々決勝に進んだ名手である。
「母がシニア(元トップ選手によるエキジビション枠)のダブルスでプレーしているのを見ていました。本当に小さい頃から全米オープンに行っていたんです」
やがてジュニアの予選にワイルドカード(主催者推薦)で出場したフリッツ。初めての全米オープンでは、大きな国際大会の経験不足から「大差で負けないことを願っていた」という。
プロとして初めて出場した時の印象も鮮やかに覚えている。
「とにかく混雑していたのを覚えています。大会序盤は全員が揃っているので、選手エリアがものすごく混雑するんです。それでも、そこにいられることがすごくうれしかった。コート12やコート7のようなサイドコートの観客席がびっしり埋まっていたのも印象的で、とてもクールでした」
フリッツは2014年に全米予選に初挑戦。2年連続で1回戦敗退を喫したが、16年2月にはトップ100入りし、同年の全米で本戦デビューを果たしている。
「全米オープンでの最高の試合は?」との問いには率直にこう答えた。
「難しいですね。まだ全米で自分の能力を最大限に発揮した試合はないと思います。でも昨年の2回戦でマテオ・ベレッティーニ(イタリア/現52位)と対戦した試合は、とても良いプレーができたと思います」
まだベストとは言えないとしながらも、6-3、7-6(1)、6-1のストレート勝利を収めた一戦を振り返った。
最後に「全米オープンといえば?」と聞かれると、「ハニーデュース。あれがオープンの大きな楽しみだよ」と回答。テニスボールに見立てたハニーデューメロンが浮かぶこの特製カクテルは、ファンの間でも名物として知られる1杯だ。
構成●スマッシュ編集部
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