専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
海外テニス

米国の現エース、フリッツが語る全米オープンの思い出「まだ能力を最大限に発揮した試合はない」<SMASH>

スマッシュ編集部

2025.08.21

昨年の全米オープンでは自身初の四大大会決勝進出を果たしたフリッツ。今年は悲願の初制覇なるか?(C)Getty Images

昨年の全米オープンでは自身初の四大大会決勝進出を果たしたフリッツ。今年は悲願の初制覇なるか?(C)Getty Images

 男子テニスの米国ナンバーワン、テイラー・フリッツ(世界ランキング4位/27歳)が、今月末に開幕が迫る「全米オープン」の思い出についてATP公式サイトのインタビュー『My US Open』で語った。

 27歳のフリッツは今季、グラスコートで2つのタイトルを獲得した他、「ウインブルドン」で初めて準決勝に進出。全米オープンの前哨戦でも「ナショナルバンク・オープン」(カナダ・トロント)で4強入りするなど堅実な戦績を重ね、最後のグランドスラムへ向け期待が高まる。昨年の全米オープンでは、決勝で世界1位のヤニック・シナーに敗れたが、キャリアで初めて四大大会準優勝。そんな全米は、彼にとってやはり特別な大会だ。

 子どもの頃、全米オープンを見た最初の記憶として挙げたのは、母親キャシー・メイの姿だ。1970年代に活躍し、全米でもシングルスで1度、ダブルスで2度準々決勝に進んだ名手である。

「母がシニア(元トップ選手によるエキジビション枠)のダブルスでプレーしているのを見ていました。本当に小さい頃から全米オープンに行っていたんです」

 やがてジュニアの予選にワイルドカード(主催者推薦)で出場したフリッツ。初めての全米オープンでは、大きな国際大会の経験不足から「大差で負けないことを願っていた」という。
 
 プロとして初めて出場した時の印象も鮮やかに覚えている。

「とにかく混雑していたのを覚えています。大会序盤は全員が揃っているので、選手エリアがものすごく混雑するんです。それでも、そこにいられることがすごくうれしかった。コート12やコート7のようなサイドコートの観客席がびっしり埋まっていたのも印象的で、とてもクールでした」

 フリッツは2014年に全米予選に初挑戦。2年連続で1回戦敗退を喫したが、16年2月にはトップ100入りし、同年の全米で本戦デビューを果たしている。

「全米オープンでの最高の試合は?」との問いには率直にこう答えた。

「難しいですね。まだ全米で自分の能力を最大限に発揮した試合はないと思います。でも昨年の2回戦でマテオ・ベレッティーニ(イタリア/現52位)と対戦した試合は、とても良いプレーができたと思います」

 まだベストとは言えないとしながらも、6-3、7-6(1)、6-1のストレート勝利を収めた一戦を振り返った。

 最後に「全米オープンといえば?」と聞かれると、「ハニーデュース。あれがオープンの大きな楽しみだよ」と回答。テニスボールに見立てたハニーデューメロンが浮かぶこの特製カクテルは、ファンの間でも名物として知られる1杯だ。

構成●スマッシュ編集部

【画像】準優勝のフリッツをはじめ、全米オープン2024で熱戦を繰り広げた男子選手たちの厳選写真!

【関連記事】フリッツがイーストボーンで歴代最多4度目の優勝!「ここに来るといつも素晴らしいプレーができる」<SMASH>

【関連記事】「何も通用しない」と世界5位のフリッツを失望させた、若き支配者アルカラスの圧倒的な強さ<SMASH>
 

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号

  • soccer_digest

    8月8日(金)発売!

    定価:800円 (税込)
  • world_soccer_digest

    8月21日(木)発売

    定価:980円 (税込)
  • smash

    8月21日(木)発売

    定価:800円 (税込)
  • slugger

    7月24日(木)発売

    定価:1100円 (税込)