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海外テニス

世界3位ガウフが全米直前にコーチ契約を解消。新たに加わるのは女王サバレンカの復活を支えた凄腕トレーナー<SMASH>

中村光佑

2025.08.22

北米ハードコートシリーズでの不振を受け、ガウフが全米オープン目前でチーム体制を刷新した。(C)Getty Images

北米ハードコートシリーズでの不振を受け、ガウフが全米オープン目前でチーム体制を刷新した。(C)Getty Images

 女子テニス世界ランキング3位で21歳のココ・ガウフ(アメリカ)が今季最後の四大大会「全米オープン」(8月24日~9月7日/アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)の開幕を目前に控える中、チーム体制に大きな変更を加えた。昨年の全米終了後に招聘し、過去に男子元10位のデニス・シャポバロフ(カナダ/現29位)を指導した実績を持つマット・デイリー氏とのコーチ契約を解消した。

 海外テニス専門サイト『UBITENNIS』など複数のメディアによると、先日デイリー氏は著名テニスジャーナリストのベン・ローゼンバーグ氏による取材で「ココとのタッグに関しては良い思い出しかないし、彼女と仕事ができて楽しかった」と述べ、ガウフとの離別を認めた。一方のガウフはデイリー氏の退任についてはまだコメントしていない。

 今回の契約解消は、ガウフの北米ハードコートシリーズでの成績が芳しくなかったことによるものだ。「ナショナルバンク・オープン」(カナダ・モントリオール/WTA1000)では4回戦進出、「シンシナティ・オープン」(アメリカ・シンシナティ/WTA1000)ではベスト8進出という結果だったが、両大会でサービスに苦戦し、ダブルフォールトを連発する場面も見られた。特にダニエル・コリンズ(アメリカ/現59位)とのモントリオール初戦では23本ものダブルフォールトを犯していた。
 
 デイリー氏の後任としてガウフのチームに加わったのは、元プロテニス選手のギャビン・マクミラン氏(アメリカ/55歳)。彼は米国やジンバブエなどを拠点にアスリートの競技力を高めるためのトレーニングやリハビリテーションを提供するスポーツ科学研究所「Sport Science Lab」の創設者で、昨年前半にサービスの課題を抱えていたアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ/現1位)の技術改善をサポートしたことでも知られる人物だ。

 一方で米大手経済雑誌『フォーブス』によれば、ガウフは2019年3月から師事しているジャン=クリストフ・フォーレル氏(フランス/44歳)とは契約を継続するという。

 今季のガウフはここまで3度ツアー決勝に進出しているものの、いずれもクレーコートの大会。今年6月の「全仏オープン」(フランス・パリ)では決勝でサバレンカをフルセットで下し、23年の全米オープン以来となる四大大会2勝目を挙げていた。他方で、ハードコートでの優勝は昨年11月に出場したシーズン最終戦「WTAファイナルズ」(サウジアラビア・リヤド/FIN)までさかのぼる。

 新体制の下、21歳のヒロインがサービスの課題を克服できるか注目だ。ニューヨークでの2年ぶりの優勝にも大いに期待したい。

文●中村光佑

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