6月上旬に行なわれたテニス四大大会「全仏オープン」女子シングルス決勝で敗れたアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)が、波紋を呼んだ自身の発言を後悔していると語った。
サバレンカはフルセットの末にココ・ガウフ(アメリカ)に敗れ、「全豪オープン」に続いて決勝で涙をのんだ。試合後の記者会見では、「彼女(ガウフ)が素晴らしいプレーをしたから負けたわけではなく、私がたくさんのミスを犯したから負けた。今までで最悪の決勝戦だった」と発言。さらに「もし決勝に進出したのが私ではなくイガ(・シフィオンテク)だったら、優勝していたのはイガだったでしょう」と続けた。勝者への敬意を欠いた言葉が、広く物議を醸すこととなった。
そんな自身の言葉について、世界ランキング1位の27歳は「プロ意識に欠けていた」と率直に悔いた。英国のスポーツメディア『TNTスポーツ』の取材に応え、次のように語っている。
「あの時の私は、完全にプロ意識を欠いていました。感情に支配されてしまったんです。発言したことについては、間違いなく後悔しています。誰にだって間違いはあるものです。私はまだ人生を学んでいる途中の1人の人間にすぎません」
これまで幾度も大舞台を経験してきたサバレンカは、グランドスラムを3度制した一方、決勝での敗北も3度経験している。
「振り返って、目を開いて向き合い、理解するまでに少し時間がかかりました。私は自分自身について多くのことに気付きました。なぜこんなにもたくさんの決勝で負けてきたのか? 感情的になりすぎていたのです」
そして、対戦相手へのリスペクトの大切さにも言及した。
「だから私は多くのことを学びました。何よりも、1つ言えるのは、勝っても負けても常に対戦相手に敬意を払ってきたのが自分だということです。その敬意がなければ、今の私はいなかったでしょう。だからこそ、それはつらくてもとても教訓的な出来事でした」
後悔したサバレンカは、その気持ちを行動に移している。ガウフに謝罪のメッセージを送り、「(あなたが)優勝にふさわしかった」と心から思っていること、そして本心ではリスペクトしていたことを丁寧に伝えたという。
批判を受け止め、彼女が得た新たなマインドセットとは――。
「大事なのは、うまくいかない時でさえ、どれだけ進んでコートに出て戦おうとするか。どれだけ本気で戦う覚悟があるか」
これまで2度準決勝に進出してきたウインブルドンで、悲願の初優勝を目指すサバレンカ。プレーだけでなく、その言葉にも注目が集まりそうだ。
構成●スマッシュ編集部
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そんな自身の言葉について、世界ランキング1位の27歳は「プロ意識に欠けていた」と率直に悔いた。英国のスポーツメディア『TNTスポーツ』の取材に応え、次のように語っている。
「あの時の私は、完全にプロ意識を欠いていました。感情に支配されてしまったんです。発言したことについては、間違いなく後悔しています。誰にだって間違いはあるものです。私はまだ人生を学んでいる途中の1人の人間にすぎません」
これまで幾度も大舞台を経験してきたサバレンカは、グランドスラムを3度制した一方、決勝での敗北も3度経験している。
「振り返って、目を開いて向き合い、理解するまでに少し時間がかかりました。私は自分自身について多くのことに気付きました。なぜこんなにもたくさんの決勝で負けてきたのか? 感情的になりすぎていたのです」
そして、対戦相手へのリスペクトの大切さにも言及した。
「だから私は多くのことを学びました。何よりも、1つ言えるのは、勝っても負けても常に対戦相手に敬意を払ってきたのが自分だということです。その敬意がなければ、今の私はいなかったでしょう。だからこそ、それはつらくてもとても教訓的な出来事でした」
後悔したサバレンカは、その気持ちを行動に移している。ガウフに謝罪のメッセージを送り、「(あなたが)優勝にふさわしかった」と心から思っていること、そして本心ではリスペクトしていたことを丁寧に伝えたという。
批判を受け止め、彼女が得た新たなマインドセットとは――。
「大事なのは、うまくいかない時でさえ、どれだけ進んでコートに出て戦おうとするか。どれだけ本気で戦う覚悟があるか」
これまで2度準決勝に進出してきたウインブルドンで、悲願の初優勝を目指すサバレンカ。プレーだけでなく、その言葉にも注目が集まりそうだ。
構成●スマッシュ編集部
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