今季最後のテニスの四大大会である全米オープンが、ニューヨーク・フラッシングメドーズで24日に開幕。その本戦出場枠を懸けて、同会場では予選の熱闘が連日繰り広げられている。現地時間21日には予選2回戦が行なわれ、日本勢では伊藤あおいに加えて望月慎太郎、清水悠太、柴原瑛菜が勝利。本戦にあと1勝と迫った。
「予選決勝進出は初めてですよね?」
そう水を向けるこちらの熱と対照的に、清水は静かだった。
「ふーん...みたいな。今回は、落ち着いてプレーできています」
ジュニア時代はグランドスラムを主戦場とし、ここ全米オープンでは、ダブルス準優勝も手にしている。あれから、8年。26歳になり、グランドスラム予選も6大会目となる今の彼には、「まだまだ」の気持ちが何より勝っているようだ。
そんな彼も2日前の初戦後は、勝利にもどこか納得いかない表情だった。対戦相手がよく知る島袋将だったことも、素直に喜びを表出しづらい要因だったろうか。
「ここ最近、プレー自体は悪くない。けれどトーナメントで勝ち上がれていないので、自信を持ててない」
そんな言葉も口にしていた。
だからこそあの1勝が、彼に自信と落ち着きを与えただろうか。2回戦のフアン・マヌエル・セルンドロ(アルゼンチン)が、じっくりラリーを組み立てるクレーコーターだったことも、安心要因だったという。左腕で相手を追い出して、オープンコートに叩き込む得意のパターンが生きる。特にリターンでは、状況に応じてポジションを変え、時に前に入り鋭く叩いた。
「相手が、わざとペースを落としてきてたと思う。なので、たまに同じペースで打ったり、前に入って速く叩いたりしました」
終始流れを制御下に置いた勝利は、7-6 (5)、7-5のスコア以上の完勝。現地時間22日の予選決勝では、主催者枠で出場のマーティン・ダム(アメリカ)と対戦する。
先月のウインブルドンで予選を突破した望月は、現在、自己最高位を更新中と好調。ただ2回戦のロマン・アンドレス・ブルチャガ(アルゼンチン)戦では、第1セットは取るも第2セットを1-6で落とし、第3セットもブレークで先行される苦戦を強いられた。
だが追い詰められるほどに、勝負強さが光を増すのは望月の常。早いタイミングでボールを捉えて左右に打ち分けると、相手にミスが増え始めた。第8ゲームでブレークバックに成功すると、続くゲームはあっさりキープ。ゲームカウント5-4の相手サービスでは、ドンピシャのリターンで時間を奪い、相手に圧力をかけ続けた。マッチポイントでは、ネットを取り得意のボレーを放つ。ブレークと共に、勝利をもぎ取った。
ブルチャガは同世代で、14歳の頃から知った仲。試合後の歓喜の表出と固いハグには、8年の歴史が込められていた。
「試合前から、難しい相手とわかっていた」という望月が、やるべきことは「自分のテニス」。劣勢になっても前だけ見て、強風も活用しつつ“感性”を信じた。
ウインブルドン予選を初めて突破した2年前は、その後のハードコートで苦しんだ。特に北米の跳ねるコートでは、大型選手が打ち込む強打への解を持たなかった。
だが今は、ハードコートでも互角に打ち合える。
「2年前より全体にレベルアップした。技術も、それにフィジカルも強くなった」
静かな口調に、重ねた日々への矜持を込めた。
「ハードコートでは打ち込まれるけれど、その状況を避けるのではなく、受け入れるしかない。受け入れた上で、どうするかということに集中していきたい」
清水同様、浮かれることも過度に力むこともなく、一歩ずつ歩みを進める。
「予選決勝進出は初めてですよね?」
そう水を向けるこちらの熱と対照的に、清水は静かだった。
「ふーん...みたいな。今回は、落ち着いてプレーできています」
ジュニア時代はグランドスラムを主戦場とし、ここ全米オープンでは、ダブルス準優勝も手にしている。あれから、8年。26歳になり、グランドスラム予選も6大会目となる今の彼には、「まだまだ」の気持ちが何より勝っているようだ。
そんな彼も2日前の初戦後は、勝利にもどこか納得いかない表情だった。対戦相手がよく知る島袋将だったことも、素直に喜びを表出しづらい要因だったろうか。
「ここ最近、プレー自体は悪くない。けれどトーナメントで勝ち上がれていないので、自信を持ててない」
そんな言葉も口にしていた。
だからこそあの1勝が、彼に自信と落ち着きを与えただろうか。2回戦のフアン・マヌエル・セルンドロ(アルゼンチン)が、じっくりラリーを組み立てるクレーコーターだったことも、安心要因だったという。左腕で相手を追い出して、オープンコートに叩き込む得意のパターンが生きる。特にリターンでは、状況に応じてポジションを変え、時に前に入り鋭く叩いた。
「相手が、わざとペースを落としてきてたと思う。なので、たまに同じペースで打ったり、前に入って速く叩いたりしました」
終始流れを制御下に置いた勝利は、7-6 (5)、7-5のスコア以上の完勝。現地時間22日の予選決勝では、主催者枠で出場のマーティン・ダム(アメリカ)と対戦する。
先月のウインブルドンで予選を突破した望月は、現在、自己最高位を更新中と好調。ただ2回戦のロマン・アンドレス・ブルチャガ(アルゼンチン)戦では、第1セットは取るも第2セットを1-6で落とし、第3セットもブレークで先行される苦戦を強いられた。
だが追い詰められるほどに、勝負強さが光を増すのは望月の常。早いタイミングでボールを捉えて左右に打ち分けると、相手にミスが増え始めた。第8ゲームでブレークバックに成功すると、続くゲームはあっさりキープ。ゲームカウント5-4の相手サービスでは、ドンピシャのリターンで時間を奪い、相手に圧力をかけ続けた。マッチポイントでは、ネットを取り得意のボレーを放つ。ブレークと共に、勝利をもぎ取った。
ブルチャガは同世代で、14歳の頃から知った仲。試合後の歓喜の表出と固いハグには、8年の歴史が込められていた。
「試合前から、難しい相手とわかっていた」という望月が、やるべきことは「自分のテニス」。劣勢になっても前だけ見て、強風も活用しつつ“感性”を信じた。
ウインブルドン予選を初めて突破した2年前は、その後のハードコートで苦しんだ。特に北米の跳ねるコートでは、大型選手が打ち込む強打への解を持たなかった。
だが今は、ハードコートでも互角に打ち合える。
「2年前より全体にレベルアップした。技術も、それにフィジカルも強くなった」
静かな口調に、重ねた日々への矜持を込めた。
「ハードコートでは打ち込まれるけれど、その状況を避けるのではなく、受け入れるしかない。受け入れた上で、どうするかということに集中していきたい」
清水同様、浮かれることも過度に力むこともなく、一歩ずつ歩みを進める。
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