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海外テニス

全米OPの大規模リニューアル計画に世界4位ペグラが賛同「改修は絶対に必要」「人が多すぎて手狭に感じていた」<SMASH>

中村光佑

2025.08.25

観客席や最先端施設が刷新される全米オープン。ペグラも大会の改善を歓迎し、リニューアル後の進化に期待を寄せている。(C)Getty Images

観客席や最先端施設が刷新される全米オープン。ペグラも大会の改善を歓迎し、リニューアル後の進化に期待を寄せている。(C)Getty Images

 ついに幕を開けた今季最後のテニス四大大会「全米オープン」(8月24日~9月7日/アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)。テニス界で賞金・観客ともに最大規模を誇る同大会では現在、今後のさらなる発展を見据えたリニューアル計画が進んでおり、今年5月には大会公式サイトでその詳細が明かされた。

 発表によれば、これは同大会を主催する米国テニス協会(USTA)が自己資金で総額8億ドル(約1,170億円)を投じる全米オープン史上最大規模の投資プロジェクトであり、センターコート「アーサー・アッシュ・スタジアム」の全面的な近代化や、選手専用の最先端施設「プレーヤー・パフォーマンス・センター」の新設が柱となっている。

 スタジアムでは観客席やホスピタリティ施設が段階的に刷新され、より快適で臨場感あふれる観戦環境が整備されるとのこと。一方の「プレーヤー・パフォーマンス・センター」は、フィットネスエリアや最新のロッカールーム、食堂やカフェなどを備えた世界最高水準の選手専用施設として完成する見込みだ。ちなみに改修作業は2027年大会までに完了する見通しとなっており、USTAのルー・シェアCEO(最高経営責任者)は「全米オープンは世界の頂点に立つ舞台であり、今回のリニューアルは全ての人々の体験をさらに豊かにすることになるはずだ」と自信を見せている。

 海外テニス専門サイト『tennishead』など複数のメディアによると、現役選手では昨年の全米オープンで四大大会初のシングルス決勝進出を果たした女子テニス世界ランキング4位のジェシカ・ペグラ(アメリカ/31歳)が上記のリニューアル計画を支持している1人だ。
 
 今年の全米女子シングルスにも出場するペグラは本戦開幕前の記者会見で前哨戦の「シンシナティ・オープン」(アメリカ・シンシナティ/WTA1000)が2億ドル(約294億円)規模の改修工事を施したこともあり、最高峰の四大大会に位置付けられる全米についても改革が必要だと主張している。

「リニューアルは間違いなく必要だと思います。全米オープンは少し手狭になってしまった気がしていました。とにかく人が多くて本当に混雑しているように感じます。特に大会の1週目は人でいっぱいです」

「全米の改修計画については聞いています。中には完成が数年先になるものもありますが、改修は絶対に必要だと思います。特にもっとゆとりを持てるようなスペースが必要です。今あるものを懐かしむ気持ちは出てくるかもしれませんが、(慣れてしまえば)そこまで寂しくはならないと思います。すでに工事は始まっていて、建設中の施設の写真を見てみましたが、非常に良さそうでした」

 新方式の混合ダブルスの導入をはじめ、絶え間なく進化を続ける全米オープン。リニューアル後の姿がどうなるか、今から非常に楽しみだ。

文●中村光佑

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