米国ニューヨーク・フラッシングメドウで開催中のテニス四大大会「全米オープン」は、大会3日目の8月26日(現地時間)、男女シングルス1回戦が行なわれた。予選を突破し同大会本戦初出場を果たした望月慎太郎(世界ランキング112位)は、125位のユーゴ・ガストンと対戦。持ち味のネットプレーを存分に発揮し、6-4、6-3、6-4で快勝した。
―――◆―――◆―――
「あれ? 辻野さんは、いないんですか?」
会見室に現れた望月は、開口一番、いたずらっぽい笑みを浮かべて言った。「辻野さん」とは、元ツアープレーヤーにして、解説者としても活躍する辻野隆三氏。客席の上段から観戦していた辻野氏の姿を、望月は試合中にも、はっきり視野に捉えていたようだ。
「正直、あまり好きな大会ではなかった」
全米オープンへの思いを、望月はそう口にしていた。北米の跳ねるハードコートは、大柄なパワープレーヤーが優位。ジュニア時代にもあまり勝てず、“大人”になってからも予選で苦しい戦いが続いていた。
マンハッタンの喧騒も、大会中はストイックにテニスに向き合う望月の肌には、あまりなじまない。会場から遠く、渋滞にはまれば1~2時間かかる不確定さも、ストレス要因だろう。
「マンハッタンに滞在するのも、できれば避けたいと思っていた」。そう口にすることも、彼はためらわなかった。
そんな望月が今回は、「結構、マンハッタンも楽しんでいます」とフッと笑う。レストランでの食事に舌鼓を打ち、2日前にはヤンキースタジアムに足を運び、野球観戦も満喫した。
「本当はメッツの試合が見たかったが、メッツは昨日まで遠征中だったから...」と、2球団のスケジュールもばっちりチェックしている様子だ。
それらオフコートでの心の余裕は、コート上にも持ち込まれているようだ。冒頭で触れたように、試合中にも客席を見て、色んな知り合いや関係者たちの顔を認識していたという。
視野の広さは、試合でも当然生きる。相手のガストンはトリッキーなクセ者ではあるが、ビッグサービスやパワーで圧倒するタイプではないことも、どこかで安心材料になっていたようだ。
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「あれ? 辻野さんは、いないんですか?」
会見室に現れた望月は、開口一番、いたずらっぽい笑みを浮かべて言った。「辻野さん」とは、元ツアープレーヤーにして、解説者としても活躍する辻野隆三氏。客席の上段から観戦していた辻野氏の姿を、望月は試合中にも、はっきり視野に捉えていたようだ。
「正直、あまり好きな大会ではなかった」
全米オープンへの思いを、望月はそう口にしていた。北米の跳ねるハードコートは、大柄なパワープレーヤーが優位。ジュニア時代にもあまり勝てず、“大人”になってからも予選で苦しい戦いが続いていた。
マンハッタンの喧騒も、大会中はストイックにテニスに向き合う望月の肌には、あまりなじまない。会場から遠く、渋滞にはまれば1~2時間かかる不確定さも、ストレス要因だろう。
「マンハッタンに滞在するのも、できれば避けたいと思っていた」。そう口にすることも、彼はためらわなかった。
そんな望月が今回は、「結構、マンハッタンも楽しんでいます」とフッと笑う。レストランでの食事に舌鼓を打ち、2日前にはヤンキースタジアムに足を運び、野球観戦も満喫した。
「本当はメッツの試合が見たかったが、メッツは昨日まで遠征中だったから...」と、2球団のスケジュールもばっちりチェックしている様子だ。
それらオフコートでの心の余裕は、コート上にも持ち込まれているようだ。冒頭で触れたように、試合中にも客席を見て、色んな知り合いや関係者たちの顔を認識していたという。
視野の広さは、試合でも当然生きる。相手のガストンはトリッキーなクセ者ではあるが、ビッグサービスやパワーで圧倒するタイプではないことも、どこかで安心材料になっていたようだ。