既報の通り、テニス四大大会「全米オープン」の2回戦で第23シードの大坂なおみ(世界ランキング24位)がヘイリー・バプティスト(アメリカ/同47位)を6-3、6-4で下して3回戦に駒を進めた。
この試合も1回戦同様にコートサイドの最前列で見ていた日本テニス界レジェンドの松岡修造氏が、自身の公式インスタグラム(@shuzo_dekiru)で大坂の試合内容について再び熱く解説している。
松岡氏曰くバプティストは「サービス、ストロークのパワーに加え、ドロップショットや柔らかいショットまで自在に打ち分ける才能を持っている。トップ10に匹敵する実力を秘めたプレーヤーだ」として「正直怖い相手」と警戒していた。
しかし蓋を開けてみれば大坂がストレートで快勝。松岡氏は「それだけ、なおみさんのプレーが素晴らしかった」と称賛し、そのポイントを3つ記した。
1つ目は「考えるなおみ」を挙げ、「とにかく一つひとつのショットを『考えて』プレーしていた。相手のポジション、相手の心理をしっかり観察し、同じショットを二度繰り返さない。ストレートショットを混ぜながら、プレーの幅を広げていく。そうすることで相手は苛立ち、最終的にミスを重ねていきました。相手を崩す戦略がはっきりと見える、知的なプレーでした」と分析。
2つ目は「丁寧なおみ」だ。この試合で強く感じたのが「丁寧さ」だという松岡氏は「彼女がボールを打つたびに『丁寧!』という心の声が聞こえてくるよう」と表現した。しかし、つなぐだけの丁寧さではなく「攻撃に出る時も、きちんとした準備と意識を持った『丁寧さ』がありました。だからこそ、仮にミスが出ても崩れることがない。自分に対しても丁寧に対応できている」として「これは、なおみさんが大きく進化した力です」と解説する。
3つ目は「アスリートなおみ」である。「コート上での動きが素晴らしい。反射的なスピード、相手に振り回されたときに見せる耐えるショット。強靭さと柔らかさを兼ね備えた動きを身につけている」とベタ褒めし、以前は全力で打ち切る場面が多かった大坂を「今はすべてを出し切らなくても、守りながらプレーができる。これは、まさに『フィットネスアスリートなおみ』の力があるからだと感じます」と松岡氏らしく称賛した。
そして最後に「なおみさんの『丁寧さ』、そして『考える力』と『アスリートとしての強さ』に期待し、全米オープンテニスを生で満喫できることに感謝して、丁寧に丁寧に応援していく」と締めくくった。
3回戦では第15シードのダリア・カサキナ(オーストラリア/同18位)と対戦することが決まった大坂。両者の対戦成績は2戦2勝と大坂がリードする。次戦も松岡氏が挙げたポイントに注目しながら見るのも面白いかもしれない。
構成●スマッシュ編集部
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松岡氏曰くバプティストは「サービス、ストロークのパワーに加え、ドロップショットや柔らかいショットまで自在に打ち分ける才能を持っている。トップ10に匹敵する実力を秘めたプレーヤーだ」として「正直怖い相手」と警戒していた。
しかし蓋を開けてみれば大坂がストレートで快勝。松岡氏は「それだけ、なおみさんのプレーが素晴らしかった」と称賛し、そのポイントを3つ記した。
1つ目は「考えるなおみ」を挙げ、「とにかく一つひとつのショットを『考えて』プレーしていた。相手のポジション、相手の心理をしっかり観察し、同じショットを二度繰り返さない。ストレートショットを混ぜながら、プレーの幅を広げていく。そうすることで相手は苛立ち、最終的にミスを重ねていきました。相手を崩す戦略がはっきりと見える、知的なプレーでした」と分析。
2つ目は「丁寧なおみ」だ。この試合で強く感じたのが「丁寧さ」だという松岡氏は「彼女がボールを打つたびに『丁寧!』という心の声が聞こえてくるよう」と表現した。しかし、つなぐだけの丁寧さではなく「攻撃に出る時も、きちんとした準備と意識を持った『丁寧さ』がありました。だからこそ、仮にミスが出ても崩れることがない。自分に対しても丁寧に対応できている」として「これは、なおみさんが大きく進化した力です」と解説する。
3つ目は「アスリートなおみ」である。「コート上での動きが素晴らしい。反射的なスピード、相手に振り回されたときに見せる耐えるショット。強靭さと柔らかさを兼ね備えた動きを身につけている」とベタ褒めし、以前は全力で打ち切る場面が多かった大坂を「今はすべてを出し切らなくても、守りながらプレーができる。これは、まさに『フィットネスアスリートなおみ』の力があるからだと感じます」と松岡氏らしく称賛した。
そして最後に「なおみさんの『丁寧さ』、そして『考える力』と『アスリートとしての強さ』に期待し、全米オープンテニスを生で満喫できることに感謝して、丁寧に丁寧に応援していく」と締めくくった。
3回戦では第15シードのダリア・カサキナ(オーストラリア/同18位)と対戦することが決まった大坂。両者の対戦成績は2戦2勝と大坂がリードする。次戦も松岡氏が挙げたポイントに注目しながら見るのも面白いかもしれない。
構成●スマッシュ編集部
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