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海外テニス

「安定感がない」との指摘にアルカラスが持論を展開。「大事なのは良いプレーができているかどうか」<SMASH>

中村光佑

2025.09.02

ライバルのシナーと比べ「どこか安定感に欠ける」と批判されることも多いアルカラスが、自身の考えを示した。(C)Getty Images

ライバルのシナーと比べ「どこか安定感に欠ける」と批判されることも多いアルカラスが、自身の考えを示した。(C)Getty Images

 現在開催中のテニス四大大会「全米オープン」の男子シングルスで2年ぶり4度目のベスト8進出を決めた世界ランキング2位のカルロス・アルカラス(スペイン/22歳)が、4回戦勝利後の記者会見で、「プレーに安定感がない」と言われてきたことについて持論を展開した。

 現地8月31日に行なわれた4回戦で格下のアルテュール・リンダークネッシュ(フランス/世界82位)に7-6(3)、6-3、6-4のストレート勝利を収めたアルカラス。これで最高峰の四大大会では今回の全米を含め直近16大会で11度目の8強入りとなり、試合後の記者会見では充実の表情で喜びを語った。

 ちなみにアルカラスは優勝した全米前哨戦の「シンシナティ・オープン」(アメリカ・シンシナティ/ATP1000)を含め直近7大会で全て決勝に進出。これまでは同世代のライバルで現1位のヤニック・シナー(イタリア/24歳)と比べると「どこか安定感に欠ける」と批判されることも多かったが、今となっては、その指摘は不当と言っても過言ではない。当のアルカラスも次のように語っている。

「多くの人が自分に対して『もっと安定したプレーを見せるべきだ』と言っていたと思うが、改めて自分の成績を見てみると本当に素晴らしい結果を残せているのがわかるし、大きな大会でもしっかりと結果を出せている」
 
 その上で“常に自己評価が厳しいこと”が、「安定感がない」という批判を招いている可能性があると22歳の若獅子は自身の考えを示す。

「もちろん自分に厳しくなることはある。準々決勝に進んでも次は準決勝が待っているわけだし、まだまだ上があると感じることだってある。その中で大事なのは、結果だけでなく内容を見ること。つまり自分が良いプレーをできているかどうかという点だ。

 四大大会で準々決勝や準決勝に進むことは十分に立派な成果だが、そんな中でも僕は『もっと安定したプレーをしたい』とか『もっと良い試合をしたい』と自分に言い聞かせることが多いから、それが多くの人の間で自分のプレーが色々と言われる理由なのではないかと思っている」

 もっともこの自分への厳しさこそが、ここ最近の凄まじい活躍を支えている要因なのかもしれない。全米オープンでの3年ぶりの優勝も大いに期待できそうだ。

文●中村光佑

【動画】アルカラスVSリンダークネッシュの「全米オープン」4回戦ハイライト

【画像】アルカラスをはじめ、2025全米オープンを戦う男子トップ選手たちの厳選フォト

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