昨年11月に現役を引退した男子テニス元世界ランキング１位のラファエル・ナダル氏（スペイン／39歳）が９月８日に自身の公式X（@RafaelNadal）を更新し、今季最後の四大大会「全米オープン」の男子シングルスで３年ぶり２度目の優勝を飾ったカルロス・アルカラス（スペイン／大会時世界ランキング２位）を祝福した。

　2022年の全米オープンで四大大会初優勝を経験した22歳のアルカラスは今大会に第２シードで出場。ライリー・オペルカ（アメリカ／同67位）、マッティア・ベルッチ（イタリア／同65位）、ルチアーノ・ダルデリ（イタリア／同34位）、アルテュール・リンダークネッシュ（フランス／同82位）、イリ・レヘチュカ（チェコ／同21位）をいずれもストレートで破ると、準決勝でも元世界王者ノバク・ジョコビッチ（セルビア／同７位）に6-4、7-6(4)、6-2で勝利し、失セット０の驚異的な勝ち上がりで決勝へ進出した。

　そして現地７日の決勝では、７月のウインブルドン決勝で敗れたライバルで１位のヤニック・シナー（イタリア）を相手に初めてセットを落としたものの6-2、3-6、6-1、6-4でリベンジし、６月の全仏オープンに次ぐ四大大会６勝目をゲット。大会後に更新された世界ランキングではシナーを抜いて23年８月以来約２年ぶりとなる１位返り咲きも果たした。
  　そんなスペインテニス界の若き至宝に、現役時代に全米オープンで４度の優勝を経験し、男子選手歴代２位の四大大会22勝を誇る同郷のレジェンド、ナダル氏も心からの賛辞を送っている。更新したXでアルカラスの全米制覇と１位復帰をこう祝福した。

「２度目の全米オープン優勝と世界１位復帰おめでとう！ ここまでの輝かしいシーズンを支えてきたあなたの努力を祝福します」

　テニス界ではナダル氏の他、現役時代に２度の"年間グランドスラム"（同一シーズンに全ての四大大会を制すこと）を達成した男子テニスの伝説的巨星ロッド・レーバー氏（オーストラリア／87歳）や、四大大会で単複合計39個のタイトルを獲得した元女王ビリー・ジーン・キング氏（アメリカ／81歳）といった往年の名選手たちもXでアルカラスを祝福。またスペイン出身でNBA（米プロバスケットボール）の元スター選手であるパウ・ガソル氏（45歳）も競技の垣根を越え、同SNSで22歳への称賛の言葉を送っている。

文●中村光佑

【画像】ナダルがＸに投稿したアルカラスへの祝福メッセージ

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