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海外テニス

トランプ米大統領の全米OPテニス観戦で会場大混乱! 入場規制で試合開始遅延、観客からはブーイングも...<SMASH>

中村光佑

2025.09.08

全米オープン男子決勝を観戦に訪れたトランプ氏。当日は厳戒態勢の影響で試合開始が遅れるなど、前例のない事態となった。(C)Getty Images

全米オープン男子決勝を観戦に訪れたトランプ氏。当日は厳戒態勢の影響で試合開始が遅れるなど、前例のない事態となった。(C)Getty Images

 連日熱戦が繰り広げられた今季最後のテニス四大大会「全米オープン」は女子シングルスをアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ/世界ランキング1位)、男子シングルスをカルロス・アルカラス(スペイン/同2位)が制し、2週間にわたるドラマは幕を下ろした。

 しかし今大会の最終日となった現地9月7日、会場は前例のない大混乱に見舞われた。『UBITENNIS』など複数の海外メディアによると、同日に行なわれたアルカラスとヤニック・シナー(イタリア/同1位)による男子決勝を観戦したドナルド・トランプ米大統領(79歳)の到着に伴って厳戒態勢が敷かれ、複数ある入場経路のうち一つしか使用できないようにしたため、およそ数千人もの観客が会場外で足止めされる事態にまで発展したのだ。

 これを受けて大会主催側は公式声明を通じ、同7日の14時(日本時間8日午前3時)にセンターコートの「アーサー・アッシュ・スタジアム」で予定されていた男子決勝の試合開始時刻を30分遅らせると発表。「安全確保と、観客の皆様が会場に余裕を持って到着できるよう、本日の決勝は14時30分開始に変更となりました」との説明がなされたが、実際に試合が始まったのは14時50分頃だった。
 
 ちなみに大会主催側は同大会を中継する放送局に向けて文書を送り、トランプ氏来場時の様子やそれに対する観客の反応についてはいかなる形でも放送しないよう伝えていた。しかし、この文書が著名テニスジャーナリストのベン・ローゼンバーグ氏が運営するウェブサイト『Bounces』によって流出し、その内容が知れ渡ってしまったとのことだ。

 実際の中継では国歌斉唱時に電光掲示板で姿が映し出されたトランプ氏に対する観客のブーイングもそのまま放映。この時のスタジアム内は空席が目立っていたが、これは会場外で待たされていた観客がまだ多数いたためだった。

 その後男子決勝は無事行なわれ、アルカラスがシナーを6-2、3-6、6-1、6-4で下して3年ぶり2度目の優勝。この結果アルカラスは大会後に更新される世界ランキングでシナーを抜いて2023年8月以来約2年ぶりに1位に返り咲くことが確定した。

文●中村光佑

【動画】トランプ米大統領が「全米オープン2025」男子決勝を観戦

【画像】アルカラスやシナーほか、全米オープン2025を戦う男子トップ選手たちの厳選フォト

【画像】サバレンカやアニシモワほか、全米オープン2025を戦う女子トップ選手たちの厳選フォト
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