本日開幕する女子テニスツアーのWTA500シリーズ「韓国オープン」(9月15日~21日/韓国・ソウル/ハードコート)に出場する元世界ランキング1位のイガ・シフィオンテク(ポーランド/現2位)が大会前の記者会見に応じ、アジアシリーズ初戦として迎える今大会に全力を注ぎたいと意欲を示した。
24歳のシフィオンテクは今回が韓国オープン初参戦。昨年は自身のドーピング違反による約1カ月(2024年9月12日~10月4日)の出場停止処分を受けたことで同トーナメント欠場を余儀なくされていた。彼女はその経験を「キャリアで最もつらい時期だった」と振り返る。
「もう過去の出来事だし、早く解決できてよかった。ただ年間1位を狙える位置にはいたから、大事なアジアツアーを丸ごと欠場しなければならなかったのは本当につらかった。それでもあの経験から学ぶことは多かったし、今はこうして韓国に来られてうれしく思う」
今年7月の「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/芝コート)では決勝でアマンダ・アニシモワ(アメリカ/現4位)に6-0、6-0の完全試合を達成して四大大会6勝目を飾ったシフィオンテクだったが、先日の「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/ハード)では準々決勝でそのアニシモワに4-6、3-6でリベンジを許した上に、「足のトラブルを抱えていた」とも明かしていた。
幸い同箇所のケガは軽かったようで、今はもう回復しているとのこと。「試合に備えるために練習量を抑えて回復を優先してきた」とした上で、「今はフィジカル的には万全の状態になっている。もっと練習したい気持ちはあるけど、痛みは全くないし大丈夫」とポジティブに語った。
ちなみに今年の韓国オープンに出場するトップ10選手はシフィオンテクただ一人。優勝候補筆頭に挙がっている中でも24歳は「誰にでもチャンスがある大会」と謙虚な姿勢を崩さない。
「今から決勝のことなんて考えても意味がないし、そもそもこの大会は誰が勝ってもおかしくない。素晴らしい選手が集まっている大会だから、一つずつ全力でやっていきたいし、まずは初戦に集中したい。昨日ソウルに着いたばかりだから、今はここでの練習と初戦に気持ちを向けることが大事。決勝に進む可能性がある選手がたくさんいる中で、どんな感覚が得られるか、どんなプレーができるかを見ていきたい」
なお今大会は上位4シードが1回戦免除。第1シードとして出場するシフィオンテクは初戦となる2回戦でチュ・リン(中国/同280位)とソラーナ・シルステア(ルーマニア/同66位)のどちらかと対戦する。
文●中村光佑
【画像】シフィオンテクほか、2025全米オープンを戦う女子トップ選手たちの厳選フォト
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24歳のシフィオンテクは今回が韓国オープン初参戦。昨年は自身のドーピング違反による約1カ月(2024年9月12日~10月4日)の出場停止処分を受けたことで同トーナメント欠場を余儀なくされていた。彼女はその経験を「キャリアで最もつらい時期だった」と振り返る。
「もう過去の出来事だし、早く解決できてよかった。ただ年間1位を狙える位置にはいたから、大事なアジアツアーを丸ごと欠場しなければならなかったのは本当につらかった。それでもあの経験から学ぶことは多かったし、今はこうして韓国に来られてうれしく思う」
今年7月の「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/芝コート)では決勝でアマンダ・アニシモワ(アメリカ/現4位)に6-0、6-0の完全試合を達成して四大大会6勝目を飾ったシフィオンテクだったが、先日の「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/ハード)では準々決勝でそのアニシモワに4-6、3-6でリベンジを許した上に、「足のトラブルを抱えていた」とも明かしていた。
幸い同箇所のケガは軽かったようで、今はもう回復しているとのこと。「試合に備えるために練習量を抑えて回復を優先してきた」とした上で、「今はフィジカル的には万全の状態になっている。もっと練習したい気持ちはあるけど、痛みは全くないし大丈夫」とポジティブに語った。
ちなみに今年の韓国オープンに出場するトップ10選手はシフィオンテクただ一人。優勝候補筆頭に挙がっている中でも24歳は「誰にでもチャンスがある大会」と謙虚な姿勢を崩さない。
「今から決勝のことなんて考えても意味がないし、そもそもこの大会は誰が勝ってもおかしくない。素晴らしい選手が集まっている大会だから、一つずつ全力でやっていきたいし、まずは初戦に集中したい。昨日ソウルに着いたばかりだから、今はここでの練習と初戦に気持ちを向けることが大事。決勝に進む可能性がある選手がたくさんいる中で、どんな感覚が得られるか、どんなプレーができるかを見ていきたい」
なお今大会は上位4シードが1回戦免除。第1シードとして出場するシフィオンテクは初戦となる2回戦でチュ・リン(中国/同280位)とソラーナ・シルステア(ルーマニア/同66位)のどちらかと対戦する。
文●中村光佑
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