7月中旬にスペイン・マヨルカ島のラファエル・ナダル・アカデミーで名将トニ・ナダル氏(スペイン/64歳)の指導の下、およそ10日間にわたるトレーニングセッションを行なった男子テニス世界ランキング3位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)。注目の“新タッグ”誕生を予感させたが、トニ氏は多忙を理由にコーチ就任を断ったと報じられている。一方でズベレフに対し「いつでもマヨルカに来てアカデミーで一緒に練習できる」と伝えたとのことだ。
しかしズベレフは、かつて甥のラファエル・ナダル(スペイン)を世界王者に導いた実績を持つトニ氏を、何としてもチームに迎え入れようと説得を続けているという。そう明かしたのは現在開催中の男子テニスツアー「ナショナルバンク・オープン」(7月27日~8月7日/カナダ・トロント/ハードコート/ATP1000)の開幕前に応じたインタビューでのことだ。
「マヨルカでの時間は素晴らしかった。約10日間滞在して、ハードなトレーニングをこなしつつ、楽しむこともできた。おそらくトニ氏も楽しんでいたと思う。今は彼により多くの時間を僕と共に過ごしてもらえるよう説得しているところだ。
今後どうなるか様子を見ていくつもりだけど、彼はとても忙しい人だからね。主にパートナーシップの形について話し合っているところで、数週間以内には何か進展があるかもしれない。とにかくマヨルカで過ごした時間は本当に良かった」
28歳のズベレフは長年にわたり父親のシニア氏に師事しており、兄で元プロ選手のミーシャ氏(元25位)も引退後にコーチとして陣営に加わるなど、家族中心のチーム体制が続いてきた。一方で過去にはイワン・レンドル氏(チェコ/元1位)やホアン・カルロス・フェレーロ氏(スペイン/元1位)といった実績豊富な指導者を招聘したこともあったが、いずれも長続きはせず、外部コーチを取り入れることには消極的な姿勢を見せてきた。
それ故にズベレフがテニス界屈指の名コーチであるトニ氏を招聘するのかには大きな注目が集まっている。海外テニス専門サイト『Tennis 365』など複数のメディアによると、四大大会で3度の準優勝を経験した元世界女王のディナラ・サフィーナ氏(ロシア/39歳)もその動向に高い関心を寄せている1人だ。
仮にトニ氏とのタッグを組むとなれば、ズベレフが「どれだけ変化を受け入れられるか」が成功のカギになるとサフィーナ氏は自身の考えを示す。その上で28歳への期待を込めてこう続けた。
「非常に興味深いタッグになると思う。トニはとても正直な人。ズベレフがどれだけ変わろうとしているか、もしくは本当に家族以外の人をチームに迎え入れたいのかはよくわからないけど、どうなるか見ていきたい。ズベレフ次第で多くのことが変わっていくはず。彼自身が変わる意志を持ち、新しいことに挑戦するかどうかに懸かっている。もちろん、私自身は彼の成功を願っているわ」
果たしてズベレフとトニ氏のパートナーシップは実現するのか。今後の動向に注目が集まる。
文●中村光佑
【画像&動画】ナダル・アカデミーでのズベレフの練習風景と、トニ・ナダル氏からアドバイスを受ける様子
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しかしズベレフは、かつて甥のラファエル・ナダル(スペイン)を世界王者に導いた実績を持つトニ氏を、何としてもチームに迎え入れようと説得を続けているという。そう明かしたのは現在開催中の男子テニスツアー「ナショナルバンク・オープン」(7月27日~8月7日/カナダ・トロント/ハードコート/ATP1000)の開幕前に応じたインタビューでのことだ。
「マヨルカでの時間は素晴らしかった。約10日間滞在して、ハードなトレーニングをこなしつつ、楽しむこともできた。おそらくトニ氏も楽しんでいたと思う。今は彼により多くの時間を僕と共に過ごしてもらえるよう説得しているところだ。
今後どうなるか様子を見ていくつもりだけど、彼はとても忙しい人だからね。主にパートナーシップの形について話し合っているところで、数週間以内には何か進展があるかもしれない。とにかくマヨルカで過ごした時間は本当に良かった」
28歳のズベレフは長年にわたり父親のシニア氏に師事しており、兄で元プロ選手のミーシャ氏(元25位)も引退後にコーチとして陣営に加わるなど、家族中心のチーム体制が続いてきた。一方で過去にはイワン・レンドル氏(チェコ/元1位)やホアン・カルロス・フェレーロ氏(スペイン/元1位)といった実績豊富な指導者を招聘したこともあったが、いずれも長続きはせず、外部コーチを取り入れることには消極的な姿勢を見せてきた。
それ故にズベレフがテニス界屈指の名コーチであるトニ氏を招聘するのかには大きな注目が集まっている。海外テニス専門サイト『Tennis 365』など複数のメディアによると、四大大会で3度の準優勝を経験した元世界女王のディナラ・サフィーナ氏(ロシア/39歳)もその動向に高い関心を寄せている1人だ。
仮にトニ氏とのタッグを組むとなれば、ズベレフが「どれだけ変化を受け入れられるか」が成功のカギになるとサフィーナ氏は自身の考えを示す。その上で28歳への期待を込めてこう続けた。
「非常に興味深いタッグになると思う。トニはとても正直な人。ズベレフがどれだけ変わろうとしているか、もしくは本当に家族以外の人をチームに迎え入れたいのかはよくわからないけど、どうなるか見ていきたい。ズベレフ次第で多くのことが変わっていくはず。彼自身が変わる意志を持ち、新しいことに挑戦するかどうかに懸かっている。もちろん、私自身は彼の成功を願っているわ」
果たしてズベレフとトニ氏のパートナーシップは実現するのか。今後の動向に注目が集まる。
文●中村光佑
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