100回目を迎えた「全日本テニス選手権」(正式名称:三菱電機ビルソリューションズ 全日本テニス選手権100th Supported by 橋本総業ホールディングス)は10月5日~12日に東京・有明テニスの森公園(ハードコート)で開催。大会7日目の11日には女子シングルス決勝が行なわれ、第2シードの岡村恭香が第5シードの清水綾乃を7-6(2)、3-6、6-4で下し、悲願の初優勝を飾った。
“心の成長”が岡村を初の頂点に導いた。岡村にとって全日本は「キャリアの中でずっと夢見てきたタイトル」だが、過去6回出場して最高成績は3回戦と相性が悪く、ここ3年は世界ランクを上げることに専念したこともあり欠場。30歳を迎えた今年、第2シードとして4年ぶりにこの舞台に戻ってきた。
岡村の世界ランクは178位。実力的にはこれまでに全日本を取っていてもおかしくない。しかし岡村にはプレッシャーのかかる大会や局面になると気持ち的に引いてしまう面があり、それが全日本でも災いしてきた。「初めて出場した時からずっと優勝したい、勝ちたい気持ちが先行して思うようなプレーができなかった。ここ数年出なかったのは、そのプレッシャーに打ち勝てる自信がなかった」ことも理由だと岡村は明かす。
それが今年出場したのは、ランクを上げてグランドスラム予選などで経験を積み、「勝ちたいと思う気持ちの熱量は相手も同じ。120%出さないと中途半端では押し返せないと心の底で理解できた」からだ。「今回はひとつ覚悟を決めて戦ってみよう」と岡村は逃げずに全日本の土俵に上がった。
だから今大会の岡村は一味違った。覚悟を決めたからといって即プレッシャーがなくなるわけではなく「意識しないように心掛けても勝ちたくてしょうがない」と硬くなり、1回戦から準決勝まで全てフルセットにもつれ込んだ。
しかしそんな緊迫した状況でも「今回はいい意味であまり自分に期待していなかった。優勝したいけど、どうせできないだろうな」と考えて肩の力を抜き、「できるところまで全力を尽くそう」と、引かずに攻撃する自分本来のテニスを貫いた。
“心の成長”が岡村を初の頂点に導いた。岡村にとって全日本は「キャリアの中でずっと夢見てきたタイトル」だが、過去6回出場して最高成績は3回戦と相性が悪く、ここ3年は世界ランクを上げることに専念したこともあり欠場。30歳を迎えた今年、第2シードとして4年ぶりにこの舞台に戻ってきた。
岡村の世界ランクは178位。実力的にはこれまでに全日本を取っていてもおかしくない。しかし岡村にはプレッシャーのかかる大会や局面になると気持ち的に引いてしまう面があり、それが全日本でも災いしてきた。「初めて出場した時からずっと優勝したい、勝ちたい気持ちが先行して思うようなプレーができなかった。ここ数年出なかったのは、そのプレッシャーに打ち勝てる自信がなかった」ことも理由だと岡村は明かす。
それが今年出場したのは、ランクを上げてグランドスラム予選などで経験を積み、「勝ちたいと思う気持ちの熱量は相手も同じ。120%出さないと中途半端では押し返せないと心の底で理解できた」からだ。「今回はひとつ覚悟を決めて戦ってみよう」と岡村は逃げずに全日本の土俵に上がった。
だから今大会の岡村は一味違った。覚悟を決めたからといって即プレッシャーがなくなるわけではなく「意識しないように心掛けても勝ちたくてしょうがない」と硬くなり、1回戦から準決勝まで全てフルセットにもつれ込んだ。
しかしそんな緊迫した状況でも「今回はいい意味であまり自分に期待していなかった。優勝したいけど、どうせできないだろうな」と考えて肩の力を抜き、「できるところまで全力を尽くそう」と、引かずに攻撃する自分本来のテニスを貫いた。