男子テニスの元世界ランキング1位ノバク・ジョコビッチ(セルビア/現5位)が、今季のツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(11月9日~16日/イタリア・トリノ)への出場を決めた。ジョコビッチの出場は18度目となり、ロジャー・フェデラー(スイス)と並ぶ史上最多タイ記録となった。
これは今週20日開幕の「スイス室内」(スイス・バーゼル)と「エルステバンク・オープン」(オーストリア・ウイーン)のドロー発表をもって確定。すでにカルロス・アルカラス(スペイン/同1位)、ヤニック・シナー(イタリア/同2位)と合わせ、現時点で3人がトリノ行きを決めた。
ジョコビッチが初めてツアー最終戦に出場したのは2007年に遡る。当時20歳だった彼は、その後17年の故障欠場を除き、全ての大会で出場権を獲得。08年に初制覇すると、現在までに通算7度(史上最多)も優勝を重ねている。通算成績は50勝18敗と驚異的だ。
38歳のジョコビッチは今季も充実した戦績を残してきた。特に四大大会では抜群の安定感を見せ、全豪、全仏、ウインブルドン、全米の全てでベスト4に進出。これは全て決勝に進出した23年に続くもので、自身7度目。この突出した安定感が、最終戦への切符を手繰り寄せる原動力となった。
そんな今季のハイライトといえるのは、ジュネーブで迎えたツアー通算100勝目だろう。クレーシーズンに「モンテカルロ・マスターズ」、「マドリード・オープン」のマスターズ2大会連続で初戦敗退を喫した直後にATP250の「ジュネーブ・オープン」に出場。決勝でフベルト・フルカチュ(ポーランド/大会時31位/現76位)を下してつかんだ節目のタイトルだった。オープン化以降でこの大台に到達したのは、ジミー・コナーズ(109勝)、フェデラー(103勝)のみ。史上3人目の快挙だった。
ツアー最終戦は、11月9日、トリノのイナルピ・アリーナで開幕する。今大会の賞金総額は過去最高の1550万ドルに達し、全勝で優勝すると史上初めて500万ドルを超える賞金(507万1000ドル/約7億6500万円)を手にする。昨年はシナーが無敗で制し、当時の最高額となる488万1100ドルを獲得したが、今年はその記録をさらに塗り替える可能性がある。シーズン最後の大舞台でも、若者たちと対峙する38歳に注目だ。
構成●スマッシュ編集部
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ジョコビッチが初めてツアー最終戦に出場したのは2007年に遡る。当時20歳だった彼は、その後17年の故障欠場を除き、全ての大会で出場権を獲得。08年に初制覇すると、現在までに通算7度(史上最多)も優勝を重ねている。通算成績は50勝18敗と驚異的だ。
38歳のジョコビッチは今季も充実した戦績を残してきた。特に四大大会では抜群の安定感を見せ、全豪、全仏、ウインブルドン、全米の全てでベスト4に進出。これは全て決勝に進出した23年に続くもので、自身7度目。この突出した安定感が、最終戦への切符を手繰り寄せる原動力となった。
そんな今季のハイライトといえるのは、ジュネーブで迎えたツアー通算100勝目だろう。クレーシーズンに「モンテカルロ・マスターズ」、「マドリード・オープン」のマスターズ2大会連続で初戦敗退を喫した直後にATP250の「ジュネーブ・オープン」に出場。決勝でフベルト・フルカチュ(ポーランド/大会時31位/現76位)を下してつかんだ節目のタイトルだった。オープン化以降でこの大台に到達したのは、ジミー・コナーズ(109勝)、フェデラー(103勝)のみ。史上3人目の快挙だった。
ツアー最終戦は、11月9日、トリノのイナルピ・アリーナで開幕する。今大会の賞金総額は過去最高の1550万ドルに達し、全勝で優勝すると史上初めて500万ドルを超える賞金(507万1000ドル/約7億6500万円)を手にする。昨年はシナーが無敗で制し、当時の最高額となる488万1100ドルを獲得したが、今年はその記録をさらに塗り替える可能性がある。シーズン最後の大舞台でも、若者たちと対峙する38歳に注目だ。
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