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海外テニス

女子テニス界注目の19歳エムボコ!「良いプレーの記憶が残る」有明で再び勝利を目指す【東レPPOテニス2025】<SMASH>

内田暁

2025.10.21

今年4月のBJK杯ファイナル予選(写真)ではチームは敗れたが、エムボコ自身はカナダのエースとして2勝を挙げる活躍を見せた。その良い思い出のある有明のコートで再び勝利を目指す。写真:THE DIGEST 写真部

今年4月のBJK杯ファイナル予選(写真)ではチームは敗れたが、エムボコ自身はカナダのエースとして2勝を挙げる活躍を見せた。その良い思い出のある有明のコートで再び勝利を目指す。写真:THE DIGEST 写真部

 有明コロシアムは、19歳のビクトリア・エムボコにとって、心地よい思い出の宿る地だ。

 今年4月。日本で開催された女子国別対抗戦「ビリー・ジーン・キング・カップ」に、彼女はカナダ代表として参戦していた。チームは日本に敗れはしたが、彼女自身はシングルス2戦連勝。代表初選出ながら、エースとしての大役を見事に果たした。

「この素晴らしいスタジアムでプレーしたのは、良い経験でした」と、半年前を振り返り、女子テニス界注目の新鋭が笑う。

「国別対抗戦ということもあって、客席からの大声援が聞こえるなかで試合するのは、特別な経験だったと思います。もちろん今回は通常のトーナメントなので、状況は大きく違ってくるでしょう。でもすごく良いプレーをした記憶は残っているので、それを今回も続けられたらと思います」
 
 10月20日に開幕した、「東レ パン パシフィック オープンテニス 2025」(東京・有明/WTA500)。今年40周年を迎えるこの伝統のWTAツアー大会に、エムボコは世界24位、第8シードとして初参戦している。

 そのシングルスドロー(組合せ)が最初に公開された時、彼女の初戦での対戦相手は、同じカナダのレイラ・フェルナンデス(同22位)だった。ただその後、欠場者が出たためドローは組み替えられる。結果、彼女が1回戦で相対するのは...、またもやカナダの、ビアンカ・アンドレスク(同172位)だった。
 
「最初にレイラに決まった時は、『えー!どんな確率よ!?』とびっくり。カナダ人というのもあるけれど、それ以上にレイラのことは大好きだし、彼女は最近すごく良いプレーをしている(※先週大阪市で開催されたジャパンオープンのシングルス優勝)。『友だちと1回戦で当たるなんて、最悪』って思っていました。

 そうしたら、ドローを組み替えることになったので、『良かった、これでレイラと試合しなくてすむ』ってホッとしたんです。そうしたら今度は、私の名前の横にビアンカの名前があるんだもの!その時の私は『オッケー。どうやら、このグループの誰かとは当たらなきゃいけないのね』って。

 とても、ワクワクする試合になると思います。私はビアンカのことも大好きだし、すごく尊敬している選手でもあります。しかも彼女は、今大会ではダブルスパートナーでもあるんです。でも今は、単なる一つの対戦としてとらえるようにしている。きっと良い試合になると思います」

 組み替えても宿命のように訪れる盟友との対戦は、彼女にとって趣深いものだろう。なぜならカナダという国は、彼女のキャリアにおいて大きな意味を持つからだ。
 
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