女子テニス界期待のニューヒロインとして大注目の18歳ビクトリア・エムボコ(カナダ/世界ランキング24位)が、8月24日に開幕する今季最後の四大大会「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)に向けて意気込みを語っている。
エムボコはコンゴ民主共和国出身の両親のもと、アメリカ・ノースカロライナ州で生まれ、幼少期にカナダ・トロントへ移住。父と姉、兄の影響で4歳頃からテニスを始めると、12歳からはカナダテニス協会の支援も受けて頭角を現し、14歳だった2021年にプロ転向を果たした。
今季は下部のITFツアーで開幕から22連勝を飾って4つのタイトルを獲得すると、3月の「マイアミ・オープン」(ハード/WTA1000)1回戦でカミラ・オソリオ(コロンビア/現56位)を下しツアー初白星をゲット。最高峰の四大大会でも6月の全仏オープン(フランス・パリ/クレーコート)で予選から3回戦へ、7月のウインブルドン(イギリス・ロンドン/芝コート)でも予選を突破して2回戦まで勝ち進んだ。
そして先日母国で開かれた「ナショナルバンク・オープン」(モントリオール/ハード/WTA1000)でさらなる強烈なインパクトを与える。ワイルドカード(主催者推薦)で本戦入りすると、地元ファンの大声援を背に名だたる強豪を撃破。ソフィア・ケニン(アメリカ/現29位)、ココ・ガウフ(アメリカ/現2位)、エレーナ・ルバキナ(カザフスタン/現10位)、大坂なおみ(現25位)の4人の四大大会優勝経験者を破る快進撃を演じ、ツアー初優勝を四大大会に次ぐグレードのWTA1000で達成した。
ナショナルバンクOP優勝後に出演したカナダのニュース番組『CTV National News』では、自身の活躍で家族に喜びを届けられたことをうれしく思っていると述べ、今後も身近な人々に誇りに思ってもらえる存在でありたいとも語ったエムボコ。その上で両親への感謝の言葉を交えつつ、これまでの旅路を振り返った。
「両親は新しい国に来て、新しい言語を学び、私や兄弟姉妹のために新しい人生を作り上げるという大きな犠牲を払ってくれました。私は幼い頃から常に家族の歩んできた道を意識していました。だからこそ『もっと自分を高めよう』という思いを胸に、その犠牲に見合う努力を重ねてきたのです」
今季開幕時に300位圏外だったエムボコのランキングは今や24位。まだ18歳にしてトップ30入りを果たし、来る全米オープンでは四大大会で初めてシードで出場することも確定した。先日カナダメディア『CBC News』のインタビューにも答えたエムボコは「子どもの頃から大好きだった」全米でプレーできる喜びと意気込みをこう口にした。
「全米オープンは自分にとって本当に特別な場所です。初めて出場できるだけでなく、シード選手としてプレーできるなんて、本当にすごいことだと思います。自分にあまり大きな期待はせず、できるだけ楽しみたいです」
凄まじい成長を見せている18歳がニューヨークでどんなプレーを見せてくれるのか、今から期待が高まる。
文●中村光佑
【動画】エムボコが大坂なおみを破ってツアー初優勝を飾ったナショナルバンクOP決勝ハイライト
【関連記事】大坂なおみが四大大会に次ぐWTA1000大会で準優勝。決勝は地元の18歳エムボコにフルセットで惜敗<SMASH>
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エムボコはコンゴ民主共和国出身の両親のもと、アメリカ・ノースカロライナ州で生まれ、幼少期にカナダ・トロントへ移住。父と姉、兄の影響で4歳頃からテニスを始めると、12歳からはカナダテニス協会の支援も受けて頭角を現し、14歳だった2021年にプロ転向を果たした。
今季は下部のITFツアーで開幕から22連勝を飾って4つのタイトルを獲得すると、3月の「マイアミ・オープン」(ハード/WTA1000)1回戦でカミラ・オソリオ(コロンビア/現56位)を下しツアー初白星をゲット。最高峰の四大大会でも6月の全仏オープン(フランス・パリ/クレーコート)で予選から3回戦へ、7月のウインブルドン(イギリス・ロンドン/芝コート)でも予選を突破して2回戦まで勝ち進んだ。
そして先日母国で開かれた「ナショナルバンク・オープン」(モントリオール/ハード/WTA1000)でさらなる強烈なインパクトを与える。ワイルドカード(主催者推薦)で本戦入りすると、地元ファンの大声援を背に名だたる強豪を撃破。ソフィア・ケニン(アメリカ/現29位)、ココ・ガウフ(アメリカ/現2位)、エレーナ・ルバキナ(カザフスタン/現10位)、大坂なおみ(現25位)の4人の四大大会優勝経験者を破る快進撃を演じ、ツアー初優勝を四大大会に次ぐグレードのWTA1000で達成した。
ナショナルバンクOP優勝後に出演したカナダのニュース番組『CTV National News』では、自身の活躍で家族に喜びを届けられたことをうれしく思っていると述べ、今後も身近な人々に誇りに思ってもらえる存在でありたいとも語ったエムボコ。その上で両親への感謝の言葉を交えつつ、これまでの旅路を振り返った。
「両親は新しい国に来て、新しい言語を学び、私や兄弟姉妹のために新しい人生を作り上げるという大きな犠牲を払ってくれました。私は幼い頃から常に家族の歩んできた道を意識していました。だからこそ『もっと自分を高めよう』という思いを胸に、その犠牲に見合う努力を重ねてきたのです」
今季開幕時に300位圏外だったエムボコのランキングは今や24位。まだ18歳にしてトップ30入りを果たし、来る全米オープンでは四大大会で初めてシードで出場することも確定した。先日カナダメディア『CBC News』のインタビューにも答えたエムボコは「子どもの頃から大好きだった」全米でプレーできる喜びと意気込みをこう口にした。
「全米オープンは自分にとって本当に特別な場所です。初めて出場できるだけでなく、シード選手としてプレーできるなんて、本当にすごいことだと思います。自分にあまり大きな期待はせず、できるだけ楽しみたいです」
凄まじい成長を見せている18歳がニューヨークでどんなプレーを見せてくれるのか、今から期待が高まる。
文●中村光佑
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