専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
海外テニス

ナダルが韓国メディアでキャリアを振り返る「若いうちからプロの世界でプレーできたから、成功への道を見つけ、長く現役を続けられた」<SMASH>

中村光佑

2025.10.31

17歳の時からサポートを受ける韓国企業との契約を延長したナダルが、同国のテレビ番組で自身のキャリアを振り返った(写真は2025年全仏OP)。(C)Getty Images

17歳の時からサポートを受ける韓国企業との契約を延長したナダルが、同国のテレビ番組で自身のキャリアを振り返った(写真は2025年全仏OP)。(C)Getty Images

 昨年11月に惜しまれながらも選手生活を終えた男子テニス元世界ランキング1位のラファエル・ナダル氏(スペイン/39歳)が、現地10月29日に放送された韓国のテレビバラエティ番組『You Quiz on the Block』に特別ゲストとして出演。その中で引退後の生活や盟友ロジャー・フェデラー氏(スイス/元1位/2022年引退)の存在について振り返った。

 ナダル氏は当時17歳だった2004年に韓国大手自動車メーカー『KIA』とスポンサー契約を締結。そして同メーカーは今年の10月23日にナダル氏との契約を延長することで合意したと発表していた。

 番組でプレゼンターのユ・ジェソク氏から「テニスを始めたきっかけは?」と問われたナダル氏は叔父のトニ・ナダル氏(現64歳)がテニスコーチだったことを挙げ、「週に1回教えてもらっていました。彼が指導者だったおかげで成長しやすい環境にいました」と回答。その上で自身の輝かしいプロキャリアを回顧しつつ、引退決断時の心境について次のように語った。

「若い頃は全てがとても早く進みました。15歳でプロになって世界のトップ選手と戦うのは、自分にとっては大きな変化でしたが、非常に若いうちからプロの世界でプレーできて本当によかったと思います。そのおかげで成功への道を見つけ、他の選手よりもずっと長く現役を続けることができました。選手生活には非常に満足していますし、本当に素晴らしい旅でした。テニスへの情熱は今もありますが、身体が『もう十分やった』と告げる瞬間が来ました」
 
 プロデビューから3年後の04年、まだ10代で世界34位だったナダル氏は「マイアミ・オープン」(アメリカ/ハードコート/ATP1000)3回戦でツアー初顔合わせとなった当時世界1位のフェデラー氏を破り、大きな注目を集めた。

 それ以来両者は計40度の対戦を経験し、ナダル氏が24勝16敗と勝ち越し。「13歳や15歳の時から、テレビでロジャーの試合を見ていました。彼は僕の憧れで、目標とする人でした」と盟友の存在の大きさを明かしたナダル氏はマイアミでの初対決をこう振り返る。

「初めてロジャーと対戦した時は少し怖かったのですが、失うものは何もありませんでした。世界1位と戦えるのだから、とにかくチャレンジするという気持ちでコートに立ちました。あの時の勝利は若さならではの勢いやエネルギーのおかげだったと思います」

 その後ジェソク氏が「おめでとうございます」とナダル氏の『KIA』との契約延長を祝福。最後に「スポンサー契約を結ぶとどんな特典があるのですか?」と質問されたナダル氏は笑顔を見せながら「実は自宅には良い車がいくつもあるんです。運転免許を取ってからはずっとKIAの車に乗っています」と答え、スタジオの笑いを誘った。

文●中村光佑

【画像】あの名シーンも!史上屈指のライバル、ナダル&フェデラーの"若かりし頃"ギャラリー

【関連記事】伝説が甦る? フェデラーがナダルとの“フェダル・ツアー”創設に前向き!「検討してみるのは良いことかも」<SMASH>

【関連記事】全仏がナダルを称えるセレモニーを開催!“ビッグ4”集結で「彼らが私の限界を引き上げてくれた」と敬意を表す<SMASH>
 

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号

  • soccer_digest

    10月10日(金)発売

    定価:800円 (税込)
  • world_soccer_digest

    11月6日(木)発売

    定価:980円 (税込)
  • smash

    10月21日(火)発売

    定価:800円 (税込)
  • dunkshot

    10月16日(木)発売

    定価:1650円 (税込)
  • slugger

    9月24日(水)発売

    定価:1100円 (税込)