ロジャー・フェデラーとラファエル・ナダル――宿命のライバルとしてテニスコートで幾多の名勝負を演じ、共に最高峰の四大大会で20度以上も頂点に立った2人は、やがて固い友情で結ばれ、スポーツ史においても唯一無二の存在となった。
そんな彼らにも“来るべき時”は来た。現在44歳のフェデラーは2022年に、39歳のナダルは昨年末に現役を引退。そうしてテニス史における1つの伝説の時代が幕を閉じた。もう二度と2人の真剣勝負は見られない...世界中のファンにとって、その現実を受け入れるのは容易なことではなかった。
しかし今、再び2人の巨星の雄姿が見られるかもしれない――そんな期待がテニス界で高まっている。フェデラーが盟友ナダルと共に“フェダル・ツアー”の名を冠した、往年のレジェンドたちが集結するシニアツアーを立ち上げる可能性を示唆したからだ。
男子団体戦「レーバーカップ」の創設者で、現在アメリカ・サンフランシスコで行なわれている同大会(9月19日~21日/ハードコート)の観戦に訪れているフェデラー氏は、先日米経済・ビジネスニュース専門局『CNBC』の番組に出演。その中で次のようにコメントした。
「この前、サンフランシスコで4時間、ロサンゼルスで1時間半ほどテニスをしたんだ。実は僕はそれ以前からもよくプレーしていて、いいコンディションを保つようにしている。おそらくラファ(ナダル)もテニスをすることには前向きだと思う。僕らからしたら“シニアテニス”という言葉はちょっとひどい言い方には聞こえるけど(笑)、“フェダル・ツアー”みたいなものは作れるのではないかと考えている」
またフェデラー氏はこうも続けた。「元々レーバーカップを創設した目的は、“過去の偉大な選手たちに光を当てること”だった。事実、往年のチャンピオンたちをまた見たいという声は多い。それを考えると、シニアツアーの創設を検討してみるのは良いことなのかもね」
盟友2人の挑戦が現実となれば、テニス界は新たな境地を迎えることになるだろう。夢の“フェダル・ツアー”実現へ、その動向から目が離せない。
文●中村光佑
【動画】CNBCのインタビューでナダルとのツアーについて語るフェデラー(ラスト1分が該当部分)
【画像】あの名シーンも!史上屈指のライバル、フェデラー&ナダルの"若かりし頃"ギャラリー
【関連記事】全仏がナダルを称えるセレモニーを開催!“ビッグ4”集結で「彼らが私の限界を引き上げてくれた」と敬意を表す<SMASH>
そんな彼らにも“来るべき時”は来た。現在44歳のフェデラーは2022年に、39歳のナダルは昨年末に現役を引退。そうしてテニス史における1つの伝説の時代が幕を閉じた。もう二度と2人の真剣勝負は見られない...世界中のファンにとって、その現実を受け入れるのは容易なことではなかった。
しかし今、再び2人の巨星の雄姿が見られるかもしれない――そんな期待がテニス界で高まっている。フェデラーが盟友ナダルと共に“フェダル・ツアー”の名を冠した、往年のレジェンドたちが集結するシニアツアーを立ち上げる可能性を示唆したからだ。
男子団体戦「レーバーカップ」の創設者で、現在アメリカ・サンフランシスコで行なわれている同大会(9月19日~21日/ハードコート)の観戦に訪れているフェデラー氏は、先日米経済・ビジネスニュース専門局『CNBC』の番組に出演。その中で次のようにコメントした。
「この前、サンフランシスコで4時間、ロサンゼルスで1時間半ほどテニスをしたんだ。実は僕はそれ以前からもよくプレーしていて、いいコンディションを保つようにしている。おそらくラファ(ナダル)もテニスをすることには前向きだと思う。僕らからしたら“シニアテニス”という言葉はちょっとひどい言い方には聞こえるけど(笑)、“フェダル・ツアー”みたいなものは作れるのではないかと考えている」
またフェデラー氏はこうも続けた。「元々レーバーカップを創設した目的は、“過去の偉大な選手たちに光を当てること”だった。事実、往年のチャンピオンたちをまた見たいという声は多い。それを考えると、シニアツアーの創設を検討してみるのは良いことなのかもね」
盟友2人の挑戦が現実となれば、テニス界は新たな境地を迎えることになるだろう。夢の“フェダル・ツアー”実現へ、その動向から目が離せない。
文●中村光佑
【動画】CNBCのインタビューでナダルとのツアーについて語るフェデラー(ラスト1分が該当部分)
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