海外テニス

テニス元世界8位のソックが2018年以来の勝利に涙。「過酷な2年間だった…」マッチポイントを凌ぎ前年覇者を破る

スマッシュ編集部

2020.02.20

写真は昨年のレーバーカップのもの。この時はフォニーニに勝利しているが、大会はエキジビションマッチだった。(C)GettyImages

 2月17日~23日に現在行なわれている「デルレイビーチ・オープン」に出場している元世界8位のジャック・ソック(アメリカ)が、18日(現地時間)の1回戦で、前年度覇者の第8シード、ラドゥ・アルボット(モルドバ)に3-6、6-3、7-6(2)の逆転で勝利した。

 最終セットまでもつれたこの試合。5-6となった場面では、相手のマッチポイントに直面していたソックだったが、これを凌いでタイブレークに突入すると、4本のミニブレークに成功し、2時間18分で試合にピリオドを打った。

 勝利を決めた瞬間、その場にしゃがみ込み、堪えきれずに涙を流すソック。2017年にはマスターズ優勝を経験し、世界8位にまで上り詰めたソックだったが、この1回戦勝利には、それ以上の大きな意味があった。
 
 度重なるケガに悩まされていた彼は、2018年のパリマスターズ以降、ポイント付与のある公式戦で、1年以上もの間シングルスの勝ち星を上げられずにいた。

 これまでの道のりを「過酷な2年間だった」と振り返るソック。それでも諦めず挑戦を続けたことについて「周りの人の支えがなかったら、おそらくここにはいないだろう。彼らのおかげで、信念をもって、前向きでいることができた」と語った。

 次戦の相手は、手の内を知る「仲のいい友人」という同じアメリカのスティーブ・ジョンソン。「作戦を立て、それを実行したい。やっと勝つことができたから、自由な気持ちでプレーできると思うよ」とした。

構成●スマッシュ編集部
 
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