来る2026年シーズンの女子テニスツアー開幕戦「ASBクラシック」(26年1月5日~11日/ニュージーランド・オークランド/ハードコート/WTA250)は11月5日に大会公式インスタグラム(@asbclassic)を更新し、最高峰の四大大会で過去7度のシングルス優勝を誇る元世界ランキング1位のビーナス・ウィリアムズ(アメリカ/現148位)に本戦ワイルドカード(主催者推薦/WC)を付与したと発表した。
1994年にプロデビューし、元世界女王のセレナ・ウィリアムズ(アメリカ/44歳)を妹に持つビーナスがASBクラシックに出場するのは23年以来3年ぶり7度目。長年にわたり重度の貧血や痛みに悩まされていた45歳の彼女は、腹式子宮筋腫核出術を経て今年7月末の「ムバダラ・シティDC・オープン」(アメリカ・ワシントンDC/ハード/WTA500)で約16カ月ぶりにツアー復帰していた。
復帰後は3大会に出場し、勝利したのは同胞のペイトン・スターンズ(元28位/現64位)と対戦したシティOP1回戦のみ。9月に単複で出場した母国開催の四大大会「全米オープン」のシングルス1回戦では、元8位のカロリーナ・ムチョバ(チェコ/現19位)に敗れはしたものの1セットを奪い、ダブルスではレイラ・フェルナンデス(カナダ/現22位)とのペアでベスト8進出を果たしていた。しかしその後は再びツアーを離れ、このままいけばオークランドでの来季開幕戦が4カ月ぶりの復帰戦となる見込みだ。
ビーナスのWC獲得を受け、ASBクラシックのトーナメントディレクターを務めるニコラ・ランパラン氏はプレスリリースでコート内外における45歳の輝かしい功績を称えつつ、次のように歓迎の言葉を送っている。
「ビーナスはキャリアを通じて並外れたことを成し遂げてきた選手です。彼女は近代テニスにおける偉大なプレーヤーの1人であり、これまでのパフォーマンスがそれを物語っています。またオフコートでも彼女は女子選手の育成やテニス界そのものに大きく貢献してきました」
「今もなおビーナスは、フィジカルおよびテニスの質が素晴らしいレベルにあります。彼女がオークランドに戻ってきてくれることは我々にとっても大きな名誉です。ビーナス本人も"居心地がいい"と言ってくれていることもあり、マヌカドクター・アリーナ(会場名)で彼女を迎えられることにも大きな喜びを感じています」
全米オープンのインタビューでは「私はいつだってテニスをプレーしたい。もはやそのDNAが私の中に刻まれている感じさえする。このスポーツはいつだって、私の人生で最も重要なものの1つ」とテニスへの並々ならぬ思いを語っていたビーナス。45歳のレジェンドがオークランドでどんなプレーを見せてくれるのか、今から期待が高まる。
文●中村光佑
【画像】ビーナス・ウィリアムズはじめ、全米オープン2025で躍動した女子トップ選手たちの厳選フォト
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1994年にプロデビューし、元世界女王のセレナ・ウィリアムズ(アメリカ/44歳)を妹に持つビーナスがASBクラシックに出場するのは23年以来3年ぶり7度目。長年にわたり重度の貧血や痛みに悩まされていた45歳の彼女は、腹式子宮筋腫核出術を経て今年7月末の「ムバダラ・シティDC・オープン」(アメリカ・ワシントンDC/ハード/WTA500)で約16カ月ぶりにツアー復帰していた。
復帰後は3大会に出場し、勝利したのは同胞のペイトン・スターンズ(元28位/現64位)と対戦したシティOP1回戦のみ。9月に単複で出場した母国開催の四大大会「全米オープン」のシングルス1回戦では、元8位のカロリーナ・ムチョバ(チェコ/現19位)に敗れはしたものの1セットを奪い、ダブルスではレイラ・フェルナンデス(カナダ/現22位)とのペアでベスト8進出を果たしていた。しかしその後は再びツアーを離れ、このままいけばオークランドでの来季開幕戦が4カ月ぶりの復帰戦となる見込みだ。
ビーナスのWC獲得を受け、ASBクラシックのトーナメントディレクターを務めるニコラ・ランパラン氏はプレスリリースでコート内外における45歳の輝かしい功績を称えつつ、次のように歓迎の言葉を送っている。
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「今もなおビーナスは、フィジカルおよびテニスの質が素晴らしいレベルにあります。彼女がオークランドに戻ってきてくれることは我々にとっても大きな名誉です。ビーナス本人も"居心地がいい"と言ってくれていることもあり、マヌカドクター・アリーナ(会場名)で彼女を迎えられることにも大きな喜びを感じています」
全米オープンのインタビューでは「私はいつだってテニスをプレーしたい。もはやそのDNAが私の中に刻まれている感じさえする。このスポーツはいつだって、私の人生で最も重要なものの1つ」とテニスへの並々ならぬ思いを語っていたビーナス。45歳のレジェンドがオークランドでどんなプレーを見せてくれるのか、今から期待が高まる。
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