本日11月17日に開幕する男子テニスツアーの下部大会「横浜慶應チャレンジャー国際テニストーナメント 2025 supported by 三田興産」（神奈川県・慶應義塾大学日吉キャンパス／ハードコート／CH75）は15日、大会SNSを通じ、元世界ランキング４位の錦織圭（現159位）が今大会に向けての意気込みを語るメッセージ動画を公開した。

　度重なるケガに悩まされている35歳の錦織は、今年５月のツアー大会「ジュネーブ・オープン」（ATP250）２回戦で腰痛により途中棄権してから戦線を離れると、８月の「シンシナティ・オープン」（ATP1000）で１度実戦復帰を果たしたものの、１回戦でカミロ・ウーゴ・カラベリ（アルゼンチン／同49位）に敗れて以降は再びツアーを離脱。同月にはコーチのトーマス・ヨハンソン氏（スウェーデン）との師弟関係終了も発表されていた。

　錦織は９月に開催された「デビスカップ」（国別対抗戦）や「ジャパンオープン」（東京・有明／ATP500）にも出場せず。このまま今季を終了するかと思われていたが、10月末に発表された「横浜慶應チャレンジャー」のエントリーリストにその名前が記され、シーズン終盤にして復帰に向けた動きが本格化していた。
  　なお錦織は今大会に第１シードでエントリー。１回戦では予選勝者との対戦が予定されており、このまま出場すれば、先述のシンシナティ以来約３カ月ぶりの実戦復帰となる。それに先駆け、今回公開されたメッセージ動画では「こんにちは、錦織圭です」と元気よく切り出し、「今週から慶應チャレンジャー頑張ります！」とのコメントを残した。

　ちなみに錦織がチャレンジャー大会に出場するのは今年３月に米国で開催された「アリゾナ・テニス・クラシック」（CH175）以来で、この時は準決勝で19歳の新鋭ジョアオ・フォンセカ（ブラジル／現24位）に敗れたもののベスト４進出を果たしている。

　そして国内開催のチャレンジャー大会への参戦は、2006年の「島津全日本室内テニス選手権大会」以来、実に19年ぶり２度目となる。多くのファンが待ち望んでいた日本のエースの実戦復帰。果たして我々にどんなプレーを見せてくれるのか注目される。

文●中村光佑

【動画】錦織が慶應チャレンジャーに向けて意気込み！

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