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ATP最終戦で右大腿を痛めたアルカラスがデ杯ファイナル8欠場を表明「本当に残念です」<SMASH>

中村光佑

2025.11.19

シナーとのATPファイナルズ決勝でマッサージを受けるアルカラス(左写真)。その後、右大腿に包帯を巻いてプレーしたが(右)、ダメージは残ったようだ。(C)Getty Images

 男子テニス世界ランキング1位のカルロス・アルカラス(スペイン)が11月18日に自身の公式SNSを更新し、出場を予定していた男子国別対抗戦「デビスカップ(デ杯)・ファイナル8」(11月18日~23日/室内ハードコート)を負傷により欠場することを発表した。

 今年9月の「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/ハード)で四大大会6勝目を挙げた22歳のアルカラスは、現地16日に行なわれた「Nitto ATPファイナルズ」(イタリア・トリノ/室内ハード/FIN)決勝でヤニック・シナー(イタリア/2位)と対戦した際に右脚のハムストリング(太もも)を負傷。試合中にはメディカルタイムアウトを取り、同箇所の応急処置を受けていた。

 試合は6-7(4)、5-7で敗れ、惜しくも最終戦初優勝はならず。一夜明けた17日にはデ杯開催地のイタリア・ボローニャに到着したアルカラスだったが、同日中に受けたハムストリングの検査の結果が芳しくなく、欠場ならびに母国スペインへ帰国する決断を下した。22歳は更新したインスタグラムとXでその旨を次のように報告している。
 
「ボローニャでスペイン代表として戦えなくなったことをお伝えしなければならず、本当に残念です。検査の結果、右ハムストリングに浮腫(筋肉の腫れ)があることが判明し、医師からはプレーをしないよう勧められました。母国のためにプレーすることは常に最高の名誉であり、サラダボウル(優勝トロフィー)を懸けて国に貢献することを本当に楽しみにしていたので、無念の帰国となります...」

 これによりスペイン代表はダビド・フェレール(43歳/元3位)監督の下、ジャウメ・ムナール(現36位)、ペドロ・マルチネス(同95位)、パブロ・カレノブスタ(元10位/現89位)、マルセル・グラノラーズ(ダブルス元1位/現6位)の4選手が参戦。現地20日午前10時以降に予定されている準々決勝ではイリ・レヘチュカ(同17位)、ヤクブ・メンシク(同19位)らを擁するチェコと対戦し、勝利チームは準決勝でアルゼンチンとドイツのどちらかと対戦する予定だ。

文●中村光佑

【画像&動画】アルカラスがデ杯欠場を報告したSNS画面およびシナーとのATPファイナルズ決勝ハイライト

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