“テニス界のレジェンド”と称されるロジャー・フェデラー氏(スイス/44歳)が母国紙『Tages-Anzeiger』のインタビューに応じ、今後はエキジビションマッチ(非公式大会)の出場や選手のメンタリングといった形でテニス界に携わっていく意向を示した。
既報の通り元世界王者のフェデラー氏は、2026年に国際テニス殿堂(International Tennis Hall of Fame)入りすることが決定。今回はテニスメディアや業界関係者、殿堂入りメンバーなどによって構成される選考パネルにおいて75%超の得票数を得ての選出となった。
現役時代にフェデラー氏は男子選手で初めて四大大会20勝を達成し、歴代2位となる通算103のツアータイトルを獲得。世界ランキングでもノバク・ジョコビッチ(セルビア/現4位/428週)に次いで史上2番目に長い通算310週の世界1位在位を記録した。さらには四大大会での通算勝利数(369勝)と準々決勝進出回数(58回)でも歴代トップの記録を持つ。
しかしキャリア晩年はヒザの故障に悩まされ、22年9月に自身が創設者として携わった男子団体戦「レーバー・カップ」で惜しまれながらも現役を引退。今後については「もうツアー復帰はないが、エキジビションには精力的に出たい」と考えている。懸命なリハビリを経て、現在同箇所の状態は「かなり良くなって」おり、すでにテニスも再開しているそうだ。
その証拠に直近では今年10月に開催された男子ツアー大会「上海マスターズ」(中国/ATP1000)のエキジビションに参加。この時は香港の俳優ドニー・イェン(62歳)とダブルスを組み、ウー・レイ(中国人俳優)/ジエン・ジエ(中国・女子テニス元世界15位)に5-7、10-8、7-1で勝利していた。
「ヒザの調子が良くなったことで、今は以前よりもテニスができるようになっている」とフェデラー氏。「子どもたちもテニスを頻繁に、そして上手にプレーするようになったから、私も時々それに混ざっている。私自身、今も年末に向けて身体を作っているところだ」と明かしつつ、「またいくつかのエキジビションに出ること」を今後の目標に挙げる。
一方で、現在フェデラー氏が力を注いでいることの1つが、テニスに本格的に取り組み始めた11歳の息子レオの“マネジャー役”だ。フェデラー氏が息子に求めるのは「結果よりも楽しむことを重視し、そして上達すること」であり、親として大事なのは「コーチを信頼しつつ、子どもにしっかり目を配ること」だと語っている。
その上で将来的には息子以外の選手を指導することも「“絶対にない”とは言い切れない」と同氏は言う。「メンタリングにも関心はある。選手からの疑問には喜んで答えるし、私が年末にドバイにいる時でも選手がそこに来るのは構わない」とさらなる“ビジョン”も口にし、インタビューを締めくくった。
文●中村光佑
【画像】あの名シーンも!史上屈指のライバル、フェデラー&ナダルの“若かりし頃”ギャラリー
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既報の通り元世界王者のフェデラー氏は、2026年に国際テニス殿堂(International Tennis Hall of Fame)入りすることが決定。今回はテニスメディアや業界関係者、殿堂入りメンバーなどによって構成される選考パネルにおいて75%超の得票数を得ての選出となった。
現役時代にフェデラー氏は男子選手で初めて四大大会20勝を達成し、歴代2位となる通算103のツアータイトルを獲得。世界ランキングでもノバク・ジョコビッチ(セルビア/現4位/428週)に次いで史上2番目に長い通算310週の世界1位在位を記録した。さらには四大大会での通算勝利数(369勝)と準々決勝進出回数(58回)でも歴代トップの記録を持つ。
しかしキャリア晩年はヒザの故障に悩まされ、22年9月に自身が創設者として携わった男子団体戦「レーバー・カップ」で惜しまれながらも現役を引退。今後については「もうツアー復帰はないが、エキジビションには精力的に出たい」と考えている。懸命なリハビリを経て、現在同箇所の状態は「かなり良くなって」おり、すでにテニスも再開しているそうだ。
その証拠に直近では今年10月に開催された男子ツアー大会「上海マスターズ」(中国/ATP1000)のエキジビションに参加。この時は香港の俳優ドニー・イェン(62歳)とダブルスを組み、ウー・レイ(中国人俳優)/ジエン・ジエ(中国・女子テニス元世界15位)に5-7、10-8、7-1で勝利していた。
「ヒザの調子が良くなったことで、今は以前よりもテニスができるようになっている」とフェデラー氏。「子どもたちもテニスを頻繁に、そして上手にプレーするようになったから、私も時々それに混ざっている。私自身、今も年末に向けて身体を作っているところだ」と明かしつつ、「またいくつかのエキジビションに出ること」を今後の目標に挙げる。
一方で、現在フェデラー氏が力を注いでいることの1つが、テニスに本格的に取り組み始めた11歳の息子レオの“マネジャー役”だ。フェデラー氏が息子に求めるのは「結果よりも楽しむことを重視し、そして上達すること」であり、親として大事なのは「コーチを信頼しつつ、子どもにしっかり目を配ること」だと語っている。
その上で将来的には息子以外の選手を指導することも「“絶対にない”とは言い切れない」と同氏は言う。「メンタリングにも関心はある。選手からの疑問には喜んで答えるし、私が年末にドバイにいる時でも選手がそこに来るのは構わない」とさらなる“ビジョン”も口にし、インタビューを締めくくった。
文●中村光佑
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