周知の通りプロテニスツアーは、男女ともにオフシーズンが非常に短く、数あるスポーツの中でも休養期間を確保するのが難しい競技とされている。2026年シーズンは1月2日に始まる男女混合の国別対抗戦「ユナイテッドカップ」(オーストラリア・パース、シドニー/ハードコート)で開幕。すでに1カ月を切っている状況だ。
四大大会に次ぐグレードを誇るATP・WTA1000大会の一部で開催期間が従来の1週間から2週間に拡張されるなど、近年のツアースケジュールが過密化の一途をたどっていることを考えると、オフシーズンが約40日程度しかないのは、確かに十分とは言い難い。最近はエキジビションマッチに出場する選手も多いのだからなおさらだ。
そうした中、18年のウインブルドンで初の四大大会ベスト4進出を経験した男子元世界ランキング8位のジョン・イズナー氏(米国/23年引退)が議論の絶えないテニスのオフシーズンについて、自身が司会を務めるポッドキャスト『Nothing Major』で私見を述べた。同氏はまだツアーでの経験が浅い若手選手にとってはオフが長い方が好ましいが、キャリアが確立した中堅やベテランの選手にとっては短くても問題ないとの考え方を示している。
「これは物議を醸す意見かもしれないが、オフシーズンは正直、過大評価されていると思う。例えばキャリアを確立した20代後半以降の選手なら、何かを一から作り直す必要はない。重要なのはコンディション維持と健康管理、すなわち自分のケアだ。もちろんプロフェッショナルな姿勢は保つべきだが、3週間も自分を追い込みすぎる必要はない。しっかりトレーニングし、よく眠って、よく食べて、次のシーズンに備えればいい。
だがもし20歳でツアーにデビューしたばかりの選手なら話は別だ。身体を強くする必要があるし、キャリア初期でのオフシーズンは土台を作るための重要な期間になるからね」
イズナー氏に続き、同ポッドキャストの共同司会者であるサム・クエリー氏(米国/元11位/22年引退)とスティーブ・ジョンソン氏(米国/元21位/24年引退)も、この議論に参加した。
クエリー氏は「そもそも、今のテニスにオフシーズンがあると言えるのかが疑問」と言い放ち、ジョンソン氏も「他のスポーツにオフシーズンがあるからそう呼んでいるだけで、テニスもゴルフと同様に常に何かしら行なわれていて、本当の意味でのオフはない」と賛同。一方でジョンソン氏は、休養期間は個人の判断に委ねられる部分も大きいとの見方も示しており、最後をこう結んだ。
「休み方は人それぞれ。3~4週間でプレー改善に向けて何をするか、どう健康を取り戻すかは各自の方法次第だ。短期間の休養を年に何度か取ることはできるし、3~4週間まとめて休むこともできる。結局は各々のスケジュールの組み方による」
オフシーズンの在り方をどう捉えるかは一様ではない。日程過密化が進む中で、今後もその是非を巡る議論は続いていきそうだ。
文●中村光佑
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そうした中、18年のウインブルドンで初の四大大会ベスト4進出を経験した男子元世界ランキング8位のジョン・イズナー氏(米国/23年引退)が議論の絶えないテニスのオフシーズンについて、自身が司会を務めるポッドキャスト『Nothing Major』で私見を述べた。同氏はまだツアーでの経験が浅い若手選手にとってはオフが長い方が好ましいが、キャリアが確立した中堅やベテランの選手にとっては短くても問題ないとの考え方を示している。
「これは物議を醸す意見かもしれないが、オフシーズンは正直、過大評価されていると思う。例えばキャリアを確立した20代後半以降の選手なら、何かを一から作り直す必要はない。重要なのはコンディション維持と健康管理、すなわち自分のケアだ。もちろんプロフェッショナルな姿勢は保つべきだが、3週間も自分を追い込みすぎる必要はない。しっかりトレーニングし、よく眠って、よく食べて、次のシーズンに備えればいい。
だがもし20歳でツアーにデビューしたばかりの選手なら話は別だ。身体を強くする必要があるし、キャリア初期でのオフシーズンは土台を作るための重要な期間になるからね」
イズナー氏に続き、同ポッドキャストの共同司会者であるサム・クエリー氏(米国/元11位/22年引退)とスティーブ・ジョンソン氏(米国/元21位/24年引退)も、この議論に参加した。
クエリー氏は「そもそも、今のテニスにオフシーズンがあると言えるのかが疑問」と言い放ち、ジョンソン氏も「他のスポーツにオフシーズンがあるからそう呼んでいるだけで、テニスもゴルフと同様に常に何かしら行なわれていて、本当の意味でのオフはない」と賛同。一方でジョンソン氏は、休養期間は個人の判断に委ねられる部分も大きいとの見方も示しており、最後をこう結んだ。
「休み方は人それぞれ。3~4週間でプレー改善に向けて何をするか、どう健康を取り戻すかは各自の方法次第だ。短期間の休養を年に何度か取ることはできるし、3~4週間まとめて休むこともできる。結局は各々のスケジュールの組み方による」
オフシーズンの在り方をどう捉えるかは一様ではない。日程過密化が進む中で、今後もその是非を巡る議論は続いていきそうだ。
文●中村光佑
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