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海外テニス

観客からの大ブーイングも「そんなの気にしない」。前年度覇者のキリオスが1回戦を途中棄権【男子テニス】

スマッシュ編集部

2020.02.26

1回戦を戦うキリオス。左手首にはテーピングが施されている。(C)GettyImages

1回戦を戦うキリオス。左手首にはテーピングが施されている。(C)GettyImages

 現在開催中の「メキシコ・オープン」に出場している、前年度覇者で第6シードのニック・キリオス(オーストラリア)が、25日に行なわれた1回戦で、ユーゴ・アンベール(フランス)と対戦。第1セットを3-6で落としたのち、左手首の故障を理由に試合を棄権したのだが、これに会場の観客から大ブーイングが巻き起こった。

 昨年の同大会決勝で、ラファエル・ナダルを破って優勝していたキリオス。メキシコで大人気のナダルに多くの声援が送られる中、完全に“悪役”に回ってしまったキリオスは、挑発的な態度とプレースタイルを見せ、この時にも観客からブーイングを受けていた。
 
 そんな過去があってか、今大会でも、決して歓迎されているようなムードではなかったキリオス。大会前から悩まされていた故障による棄権で、2年連続でメキシコファンからの洗礼を受けることとなった。

 試合後の記者会見でこのことについて聞かれたキリオスは「そんなの気にしない」と一言。さらに「手首が良くなるように最善を尽くした。プレーしようとしたけどダメだった」と語った。

 この棄権により、昨年の優勝で獲得した500ポイントを失うことになり、ランキングを大きく落とす可能性が高いキリオス。ケガをおしての出場だったのだろうが、ファンからのこの反応は少し悲しいようにも思う。早く回復するように願うばかりだ。

構成●スマッシュ編集部

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