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男子団体戦は関西がついに全国初優勝! 四日市工に“総合力”で競り勝つ【全国選抜高校テニス大会】<SMASH>

前道右京(スマッシュ編集部)

2026.03.26

関西がチームの総合力の高さを示し、念願の全国初制覇を成し遂げた。写真:前道右京(スマッシュ編集部)

 高校テニスの頂点を決める戦い「大正製薬リポビタン第48回全国選抜高校テニス大会」(団体戦=3月21日~25日、個人戦=3月22日~26日/砂入り人工芝)は、福岡県福岡市の博多の森テニス競技場で行なわれ、連日熱戦が繰り広げられている。

 本大会は、チームを牽引してきた3年生が抜け、1、2年生による新チームで臨む最初の全国大会。団体戦は、地区大会で上位に進出した男女各46校に、選考枠の2校を加えた計48校が出場している。試合はシングルス3試合、ダブルス2試合の計5試合(S1→D1→S2→D2→S3の順)で争われる。

 大会5日目の25日には男女団体決勝が行なわれ、男子は関西(岡山)が四日市工(三重)を3-1で下し、初優勝を飾った。これまで全国大会での最高成績はベスト4。頂点には届かない戦いが長年続いていたが、ついに壁を打ち破った。

 決勝では、S1で稗田光がフルセットの末に惜しくも敗れ、苦しい立ち上がりとなった。それでも、D1の中川琉成/弘風音が気迫あふれるプレーで勝利を挙げ、流れを引き戻す。続くS2では三好碧生が第3セット途中で足をケイレンするアクシデントに見舞われる。しかし、そこから攻撃的なプレーへと切り替え、強烈なフォアハンドでポイントを重ねて劇的勝利。その流れを受けたD2の住田涼成/丸山楓湊が勝負を決めた。
 
 2年生のエース稗田は「僕が負けて流れが悪かったんですけど、みんなが勝ってくれて本当にうれしいです。優勝旗を学校に持ち帰れること、このメンバーで初優勝を成し遂げたことが歴史に残るのも特別な思いです」と喜びを語った。

 今大会の関西は、いわゆる絶対的エースに頼るのではなく、総合力の高さで勝ち上がってきたチームだ。監督の前崎直哉氏は「今の2年生は入学当初、飛び抜けた選手がいない学年で、みんなで頑張るしかないと伝えてきました。派手さはないですが、コツコツと積み重ねてきたことが結果につながったと思います」と振り返る。

 四日市工との試合では、「正直、S1を落とした時点では『今年も厳しい』と思いましたが、ダブルスと三好が流れを引き寄せてくれました。優勝は成し遂げたかった目標だったので本当にうれしいですし、何より選手たちの成長を感じられたことが一番です」と目を細めた。

 努力と結束力でつかんだ初の日本一。総合力で頂点に立った関西の躍進は、高校テニス界に新たな風を吹き込んだ。

取材・文●前道右京(スマッシュ編集部)

【画像】第48回全国選抜高校テニス大会・男女団体戦決勝スナップ集!

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