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海外テニス

ナダルがアカプルコで今季初優勝。ツアー優勝記録を通算85回に伸ばす【男子テニスATPツアー】

スマッシュ編集部

2020.03.02

昨年はキリオスに敗れて2回戦敗退のナダル。今回は圧倒的な強さで優勝を果たした。(C)GettyImages

昨年はキリオスに敗れて2回戦敗退のナダル。今回は圧倒的な強さで優勝を果たした。(C)GettyImages

 2月24日の週には「メキシコ・オープン」(ATP500/メキシコ・アカプルコ)、「ドバイ選手権」(ATP500/UAE・ドバイ)、「チリ・オープン」(ATP250/チリ・サンティアゴ)の3大会が行なわれた。

 メキシコ・オープンでは、第1シードのラファエル・ナダルが、アメリカのテイラー・フリッツを6-3、6-2のストレートで下して、通算85個目のシングルスタイトルを獲得した。

 決勝までの4試合を全てストレート勝利で勝ち上がってきたナダルは、決勝でも圧倒的な強さを見せた。試合を通してひとつのブレークも許さず、逆に自身は3本のブレークに成功。1時間14分で今シーズン初優勝を決めた。

 2005年の同大会で、ATP500大会での初優勝を果たしていたナダルは「アカプルコは、私のキャリアで初めて獲得したビッグタイトルでした。それから15年が経って、まだこの舞台にいられるなんて素晴らしいこと。いつもホームのような声援を送ってくれる皆さんに感謝してもしきれません」と語った。
 
 ドバイ選手権は、第1シードのノバク・ジョコビッチが、第2シードのステファノス・チチパスを6-3、6-4で破り、同大会5回目の優勝を果たした。

 前日のガエル・モンフィスとの準決勝では、相手に3本のマッチポイントを握られるなど、苦戦を強いられていたジョコビッチだったが、この試合ではリターンが好調で、チチパスのセカンドサービスの際に、76%と高い確率でポイントを獲得。3本のブレークチャンスも全て成功させる安定したプレーを見せ、昨シーズンから続く連勝記録を21に伸ばした。

 この週唯一のATP250大会となったチリ・オープンでは、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場の19歳、チアゴ・セイボス‐ワイルドが、第2シードのキャスパー・ルードを7-5、4-6、6-3のフルセットで下し、ツアー本戦6大会目にして初優勝を飾った。

 初めてツアー決勝の舞台に立ったセイボス‐ワイルドだったが、クレーを得意とするルードに対して、一歩も引かない攻撃的なプレーを展開。拮抗した内容となったが、ここぞという場面でポイントを奪ったセイボス‐ワイルドが、2時間16分の試合を制した。

 試合後には「信じられない成果です。(ツアー優勝を)ずっと夢見てきました」と喜びを語ったセイボス‐ワイルド。19歳での優勝は、ブラジル人として最年少の記録となった。

■2月24日週のATP試合結果■
●メキシコ・オープン/ATP500
開催地:メキシコ(アカプルコ)
賞金総額:200万845ドル
R・ナダル[1] 6-3 6-2 T・フリッツ

●ドバイ選手権/ATP500
開催地:UAE(ドバイ)
賞金総額:295万420ドル
N・ジョコビッチ[1] 6-3 6-4 S・チチパス[2]

●チリ・オープン/ATP250
開催地:チリ(サンディエゴ)
賞金総額:67万4730ドル
T・セイボス‐ワイルド[W] 7-5 4-6 6-3 C・ルード[2]

※数字=シード、W=予選勝者

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構成●スマッシュ編集部
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