プロテニスツアーには多くの名選手がいるが、「ケガさえなければもっと活躍できた」と語られる存在も少なくない。その代表格が、2024年に現役を引退した男子テニス元世界ランキング3位のホアン・マルティン・デルポトロ(アルゼンチン/37歳)だ。現役時代に四大大会4勝を挙げた男子元1位のジム・クーリエ氏(アメリカ/55歳)もそうした見方に同意している。
05年にプロ転向したデルポトロは198センチの身長から放たれる強力なフォアハンドと力強いサービスを武器にツアー22勝をマークし、09年全米オープン決勝で大会5連覇中だったロジャー・フェデラー(スイス/元1位)を破って四大大会初優勝を達成。18年には世界ランキングでも自己最高の3位を記録した。
しかしデルポトロのキャリアはケガとの闘いの連続でもあった。中でも右ヒザの負傷は深刻化し、計6度もの手術を経験。22年に母国で開催された「アルゼンチン・オープン」(クレーコート/ATP250)が最後のツアー出場となり、24年に行なわれた盟友ノバク・ジョコビッチ(セルビア/元1位/現4位)とのエキジビションマッチをもって現役生活にピリオドを打った。
フェデラーに7勝、ジョコビッチに4勝、ラファエル・ナダル(スペイン/元1位)に6勝、アンディ・マリー(イギリス/元1位)に3勝し、黄金期を築いた“ビッグ4”とも互角に渡り合ったデルポトロ。最高峰のグランドスラム(四大大会)でも頂点に立ったことを踏まえれば、彼の功績がいかに大きいかは言うまでもない。
しかしクーリエ氏は今なお、デルポトロに対して“ある種の物足りなさ”を感じているという。“不屈の男”が健康な状態を維持できていれば、テニス界の歴史を変える存在になっていたはずだと、先日出演したポッドキャスト番組『Beyond The Numbers』で持論を展開した。
「デルポトロのキャリアには常に“もしケガがなかったら…”という思いがつきまとう。彼ほどテニス界の支配的な中心人物たちを一貫して追い詰めたトッププレーヤーはほとんどいない。雷鳴のようなサービスやフォアハンドでビッグ4と互角に渡り合ったことがそれを物語っている。テニス界でも多くの有識者が、『もし彼の身体が許してくれていたなら、そのキャリアはさらに並外れたものになっていた』と考えている」
同番組にはダブルスで世界1位を記録し、現在は女子のジェシカ・ペグラ(アメリカ/現5位)のコーチを務める元プロ選手のマーク・ノールズ氏(バハマ/54歳)も出演。クーリエ氏の意見に賛同し、先述の09年全米決勝を振り返りながら次のようにコメントした。
「フェデラーは04年から08年が全盛期だと言われるが、09年もそれに引けを取らなかったと思う。つまりデルポトロは、グランドスラム決勝という最高の舞台で、最高の状態にあったフェデラーを倒したというわけだ。だから『もし彼がずっと健康だったらどうなっていたか』と考えずにはいられない」
ここまで言わしめるデルポトロの凄さは、実績だけでは測りきれない“底知れぬ可能性”にあったと言えるだろう。
文●中村光佑
【動画】デルポトロがフェデラーを破って優勝を飾った「全米オープン 2009」決勝ハイライト!
【関連記事】シナーのドーピング処分を受け、元全米王者デルポトロが持論を展開「テニス界全体の信頼性が少し失われた」<SMASH>
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05年にプロ転向したデルポトロは198センチの身長から放たれる強力なフォアハンドと力強いサービスを武器にツアー22勝をマークし、09年全米オープン決勝で大会5連覇中だったロジャー・フェデラー(スイス/元1位)を破って四大大会初優勝を達成。18年には世界ランキングでも自己最高の3位を記録した。
しかしデルポトロのキャリアはケガとの闘いの連続でもあった。中でも右ヒザの負傷は深刻化し、計6度もの手術を経験。22年に母国で開催された「アルゼンチン・オープン」(クレーコート/ATP250)が最後のツアー出場となり、24年に行なわれた盟友ノバク・ジョコビッチ(セルビア/元1位/現4位)とのエキジビションマッチをもって現役生活にピリオドを打った。
フェデラーに7勝、ジョコビッチに4勝、ラファエル・ナダル(スペイン/元1位)に6勝、アンディ・マリー(イギリス/元1位)に3勝し、黄金期を築いた“ビッグ4”とも互角に渡り合ったデルポトロ。最高峰のグランドスラム(四大大会)でも頂点に立ったことを踏まえれば、彼の功績がいかに大きいかは言うまでもない。
しかしクーリエ氏は今なお、デルポトロに対して“ある種の物足りなさ”を感じているという。“不屈の男”が健康な状態を維持できていれば、テニス界の歴史を変える存在になっていたはずだと、先日出演したポッドキャスト番組『Beyond The Numbers』で持論を展開した。
「デルポトロのキャリアには常に“もしケガがなかったら…”という思いがつきまとう。彼ほどテニス界の支配的な中心人物たちを一貫して追い詰めたトッププレーヤーはほとんどいない。雷鳴のようなサービスやフォアハンドでビッグ4と互角に渡り合ったことがそれを物語っている。テニス界でも多くの有識者が、『もし彼の身体が許してくれていたなら、そのキャリアはさらに並外れたものになっていた』と考えている」
同番組にはダブルスで世界1位を記録し、現在は女子のジェシカ・ペグラ(アメリカ/現5位)のコーチを務める元プロ選手のマーク・ノールズ氏(バハマ/54歳)も出演。クーリエ氏の意見に賛同し、先述の09年全米決勝を振り返りながら次のようにコメントした。
「フェデラーは04年から08年が全盛期だと言われるが、09年もそれに引けを取らなかったと思う。つまりデルポトロは、グランドスラム決勝という最高の舞台で、最高の状態にあったフェデラーを倒したというわけだ。だから『もし彼がずっと健康だったらどうなっていたか』と考えずにはいられない」
ここまで言わしめるデルポトロの凄さは、実績だけでは測りきれない“底知れぬ可能性”にあったと言えるだろう。
文●中村光佑
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