テニス史上最年長となる37歳での生涯ゴールデンスラム(五輪と全四大大会制覇)や、節目となるツアー100タイトル獲得をはじめ、数々の功績を手中に収めてきた男子テニス元世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア/現4位)が今目指しているのが、男女を通じて前人未踏となる25度目の四大大会制覇だ。
今月22日に39歳の誕生日を迎える彼が最後にグランドスラム(四大大会)を制したのは、2023年の「全米オープン」。当時はそこからほどなくして25勝目を手にするかと思われたが、ヤニック・シナー(イタリア/現1位)とカルロス・アルカラス(スペイン/同2位)の台頭により、ここ2年半ほどは最高峰の舞台で頂点に立てていない。今年1月の「全豪オープン」では準決勝で大会2連覇中だったシナーをフルセットで破ったものの、決勝ではアルカラスに敗れ、あと一歩のところで偉業達成を逃した。
今年3月の「BNPパリバ・オープン」(ATP1000)4回戦でジャック・ドレイパー(イギリス/現50位)に敗れてから大会に出場していなかったジョコビッチは、第3シードで出場する「イタリア国際」(5月6~17日/イタリア・ローマ/ATP1000)で約2カ月ぶりの復帰戦を迎える。シード勢のため1回戦は免除となり、初戦となる2回戦では予選勝者のディノ・プリズミッチ(クロアチア/現79位)と元31位のマートン・フチョビッチ(ハンガリー/同57位)の勝者と対戦する。
そんなレジェンドの動向を気にしている1人が、同じくローマに参戦する元8位の29歳カレン・ハチャノフ(ロシア/現15位)だ。大会前に応じたロシアメディア『Championat』によるインタビューで出場大会数を絞っているジョコビッチについて、「特別に彼のスケジュールを追っているわけではない」と前置きしつつ、次のように言及している。
「ノバクはすでにレジェンドであり、もう証明できることは全て証明したはず。彼自身はまだプレーしたいと思っているようだが、以前より疲れやすくなったり、回復にも時間がかかったりして、体力的に少しずつ難しくなってきているのは否めない。感覚やモチベーションはもちろんだが、おそらく主にはフィジカル面を基準にプレーする大会を決めているのだろう。時に長めの休養を挟むのもそれが関係していると思う」
そして記者からの「ジョコビッチのグランドスラム25勝目は“夢物語”に過ぎないのか?」と問われたハチャノフはこう答えた。
「そんなことを議論する必要はないと思うが、でもなぜ夢物語だなんて思うんだい? 彼は今年の全豪で決勝まで進んだ上に、昨年も全四大大会で準決勝に進み、敗れた相手はシナーとアルカラスだけだった。つまり、今のノバクにとって主なライバルはこの2人しかいないということになる。たとえ若手の中にノバクのことを『もう勝てる存在だ』と思っている人がいたとしても、彼はコート上でその見方を覆し続けている」
いくら歳を重ねようが、鉄人ジョコビッチは常に侮れない存在だ。四大大会25勝目も、不可能と決めつけるのはまだ早いだろう。
文●中村光佑
【動画】ジョコビッチがシナーを破った「全豪オープン2026」準決勝ハイライト
【関連記事】元王者ジョコビッチ、今季3大会目はマドリードから参戦か。異例の「大会厳選」戦略で狙う完全復活の形<SMASH>
【関連記事】38歳ジョコビッチが抱くグランドスラム25勝への渇望と今に懸ける究極の哲学<SMASH>
今月22日に39歳の誕生日を迎える彼が最後にグランドスラム(四大大会)を制したのは、2023年の「全米オープン」。当時はそこからほどなくして25勝目を手にするかと思われたが、ヤニック・シナー(イタリア/現1位)とカルロス・アルカラス(スペイン/同2位)の台頭により、ここ2年半ほどは最高峰の舞台で頂点に立てていない。今年1月の「全豪オープン」では準決勝で大会2連覇中だったシナーをフルセットで破ったものの、決勝ではアルカラスに敗れ、あと一歩のところで偉業達成を逃した。
今年3月の「BNPパリバ・オープン」(ATP1000)4回戦でジャック・ドレイパー(イギリス/現50位)に敗れてから大会に出場していなかったジョコビッチは、第3シードで出場する「イタリア国際」(5月6~17日/イタリア・ローマ/ATP1000)で約2カ月ぶりの復帰戦を迎える。シード勢のため1回戦は免除となり、初戦となる2回戦では予選勝者のディノ・プリズミッチ(クロアチア/現79位)と元31位のマートン・フチョビッチ(ハンガリー/同57位)の勝者と対戦する。
そんなレジェンドの動向を気にしている1人が、同じくローマに参戦する元8位の29歳カレン・ハチャノフ(ロシア/現15位)だ。大会前に応じたロシアメディア『Championat』によるインタビューで出場大会数を絞っているジョコビッチについて、「特別に彼のスケジュールを追っているわけではない」と前置きしつつ、次のように言及している。
「ノバクはすでにレジェンドであり、もう証明できることは全て証明したはず。彼自身はまだプレーしたいと思っているようだが、以前より疲れやすくなったり、回復にも時間がかかったりして、体力的に少しずつ難しくなってきているのは否めない。感覚やモチベーションはもちろんだが、おそらく主にはフィジカル面を基準にプレーする大会を決めているのだろう。時に長めの休養を挟むのもそれが関係していると思う」
そして記者からの「ジョコビッチのグランドスラム25勝目は“夢物語”に過ぎないのか?」と問われたハチャノフはこう答えた。
「そんなことを議論する必要はないと思うが、でもなぜ夢物語だなんて思うんだい? 彼は今年の全豪で決勝まで進んだ上に、昨年も全四大大会で準決勝に進み、敗れた相手はシナーとアルカラスだけだった。つまり、今のノバクにとって主なライバルはこの2人しかいないということになる。たとえ若手の中にノバクのことを『もう勝てる存在だ』と思っている人がいたとしても、彼はコート上でその見方を覆し続けている」
いくら歳を重ねようが、鉄人ジョコビッチは常に侮れない存在だ。四大大会25勝目も、不可能と決めつけるのはまだ早いだろう。
文●中村光佑
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