既報の通り、今季限りでの現役引退を表明している男子テニス元世界ランキング4位の錦織圭(現477位)が、「全米オープン」のシングルス予選決勝で坂本怜(同157位)に4-6、6-7(3)で敗れた。
テニス界が注目したこの一戦を、日本テニス界レジェンドの松岡修造氏は現地で観戦。自身の公式インスタグラム(@shuzo_dekiru)に「日本のテニスを託した試合だった」と書き出し、熱い独自解説をしている。
「言いたいことがありすぎて、うまく言葉にできない。でも、まず伝えたい。圭、ありがとう」と前置きしつつ、以下のように続けた。
この一戦は「勝ち負けだけでは語れない、心を揺さぶられる一戦になった」という松岡氏は、坂本の「テニスが大きく変わっていたこと」に驚きを隠せない様子だ。
「以前はベースラインの後ろでストロークすることが多かった怜が、今日は下がらない。ベースライン近くでボールを捉え、重いボールで先に攻める。そして、200キロ近いセカンドサーブまで打ち込んでくる。まさに、世界の新時代のテニスだった。圭が得意とする、相手のボールを利用してリズムをつくるテニス。そのリズムをつくらせないほど、怜が短いラリーでポイントを奪っていった」と大絶賛。
それに対し錦織は「苦しいサービスゲームが続く。それでも、とにかく踏ん張った。しのいで、しのいで、またしのぐ。身体の状態を気にしながらも、最後の最後まで、勝つために戦い続けた」
第2セットのタイブレークでは「どんな状況でも諦めない。今、自分にできることを探し続ける。そして最後の一球まで、勝つことを諦めない」という姿を見て「これが、錦織圭なんだ」と何度も思ったそうだ。
そして「この瞬間が単なる『世代交代』には見えなかった。『継承』だった」とも記した。
「怜は、圭に憧れて世界を目指してきた選手の一人。ジュニア時代、圭から『もっと攻撃的にプレーした方がいい』という言葉をもらったという。そして今日――その言葉を、圭本人を相手に、テニスで表現した。試合後の怜から伝わってきたのは、『尊敬する圭さんに勝てた』という喜びだけではなかった。感謝だった」
「圭が日本テニスに残したものは、ランキングや記録だけじゃない。『世界を本気で目指していいんだ』そう思わせてくれたことだ」
また、錦織の2014年全米オープン準優勝、世界ランキング4位という功績を「日本人には難しいと思われていた世界を、『できる世界』に変えてくれた」と称え、12年後のこの舞台で「圭が長い時間をかけて日本テニスに注ぎ込んできた魂が、怜へと渡った」と感じたという。
そして「錦織圭が世界と戦い続けたから、日本のテニスは、世界を『夢』ではなく『目標』として見られるようになった。その背中を追いかける選手たちが生まれた。そして今日――その一人が圭を超え、次の舞台へ進んでいった。圭から受け取ったものを、今度は君が、世界へ見せてほしい。錦織圭の魂を胸に、錦織圭が切り拓いた道の、その先へ。どこまでも、駆け上がれ。坂本怜!」と、期待を込めて熱く締めくくった。
構成●スマッシュ編集部
【関連記事】「圭さんを見ながら育った」20歳・坂本怜が錦織撃破!“最後の全米オープン”でバトンを受け継ぐ<SMASH>
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【関連記事】「リミットを超えた」松岡修造が錦織圭の全米OP予選2回戦を熱く独自解説。坂本怜との決勝は「特別な一戦になる」<SMASH>
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「言いたいことがありすぎて、うまく言葉にできない。でも、まず伝えたい。圭、ありがとう」と前置きしつつ、以下のように続けた。
この一戦は「勝ち負けだけでは語れない、心を揺さぶられる一戦になった」という松岡氏は、坂本の「テニスが大きく変わっていたこと」に驚きを隠せない様子だ。
「以前はベースラインの後ろでストロークすることが多かった怜が、今日は下がらない。ベースライン近くでボールを捉え、重いボールで先に攻める。そして、200キロ近いセカンドサーブまで打ち込んでくる。まさに、世界の新時代のテニスだった。圭が得意とする、相手のボールを利用してリズムをつくるテニス。そのリズムをつくらせないほど、怜が短いラリーでポイントを奪っていった」と大絶賛。
それに対し錦織は「苦しいサービスゲームが続く。それでも、とにかく踏ん張った。しのいで、しのいで、またしのぐ。身体の状態を気にしながらも、最後の最後まで、勝つために戦い続けた」
第2セットのタイブレークでは「どんな状況でも諦めない。今、自分にできることを探し続ける。そして最後の一球まで、勝つことを諦めない」という姿を見て「これが、錦織圭なんだ」と何度も思ったそうだ。
そして「この瞬間が単なる『世代交代』には見えなかった。『継承』だった」とも記した。
「怜は、圭に憧れて世界を目指してきた選手の一人。ジュニア時代、圭から『もっと攻撃的にプレーした方がいい』という言葉をもらったという。そして今日――その言葉を、圭本人を相手に、テニスで表現した。試合後の怜から伝わってきたのは、『尊敬する圭さんに勝てた』という喜びだけではなかった。感謝だった」
「圭が日本テニスに残したものは、ランキングや記録だけじゃない。『世界を本気で目指していいんだ』そう思わせてくれたことだ」
また、錦織の2014年全米オープン準優勝、世界ランキング4位という功績を「日本人には難しいと思われていた世界を、『できる世界』に変えてくれた」と称え、12年後のこの舞台で「圭が長い時間をかけて日本テニスに注ぎ込んできた魂が、怜へと渡った」と感じたという。
そして「錦織圭が世界と戦い続けたから、日本のテニスは、世界を『夢』ではなく『目標』として見られるようになった。その背中を追いかける選手たちが生まれた。そして今日――その一人が圭を超え、次の舞台へ進んでいった。圭から受け取ったものを、今度は君が、世界へ見せてほしい。錦織圭の魂を胸に、錦織圭が切り拓いた道の、その先へ。どこまでも、駆け上がれ。坂本怜!」と、期待を込めて熱く締めくくった。
構成●スマッシュ編集部
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