フルセットの接戦にピリオドを打ったのは、相手のラケットを弾く強烈なサービスだった。両手を天に突き上げた勝者は、ゆったりとネットに向かい歩んでいくと、拳を引き寄せ咆哮を上げた。
テニスの四大大会「全米オープン」の男子シングルス1回戦。スコアボードに並んだ数字は、6-4、6-7、6-4、3-6、6-4。3時間18分に及ぶ熱闘の勝者は、これが2度目のグランドスラム(四大大会)本戦出場となる、20歳の坂本怜だった。
先に「3時間18分」の試合時間と記したが、実際に試合開始から勝利に要した期間は、24時間近くに及ぶ。8月30日(ニューヨーク現地時間)に始まった試合は、第5セットで坂本がゲームカウント4-3とリードした時点で雨天中断。翌日への順延が発表されたのは、夜の7時を回った頃だった。
「試合のことは考えないようにしよう」と意識し眠りにつくも、起きた瞬間から「どこにサービスを打とう」と考え始め、「頭がガチガチ」になった。考えに考え、悩みに悩んだ末に、最後は「コートに立って、相手の構えを見て決めよう」と腹をくくった。
はたして再開した試合は、2連続サービスエースで幕を開ける。事実上の勝敗を決するとともに、試合を通じて決めたサービスエースは38本に達する。これは1回戦終了時点での、今大会の「最多エース記録」である。
坂本が対戦したアレクサンダー・ブキッチ(オーストラリア)は、屈強な身体から繰り出す豪打が武器。サービスも常時130マイル(約209キロ)を記録し、サービスゲームは安定感に満ちている。
対する坂本は、今大会は予選から「サービスがめちゃめちゃ良い」と手応えを覚えていた。その予選3回戦では、エース連発で錦織圭にも勝利。「錦織圭の、四大大会最後の対戦相手」の看板を背負い、今回の本戦に臨んでいた。
錦織に勝ったことで、坂本の世間的な注目度も急上昇しただろう。ただ本人は、さして重圧は感じていないという。
「圭君の最後の相手だったからという、悪い意味でのプレッシャーは感じてない。自信として捉えられたかなと思います」
託された錦織の想いを、まずは結果に昇華させた。
テニスの四大大会「全米オープン」の男子シングルス1回戦。スコアボードに並んだ数字は、6-4、6-7、6-4、3-6、6-4。3時間18分に及ぶ熱闘の勝者は、これが2度目のグランドスラム(四大大会)本戦出場となる、20歳の坂本怜だった。
先に「3時間18分」の試合時間と記したが、実際に試合開始から勝利に要した期間は、24時間近くに及ぶ。8月30日(ニューヨーク現地時間)に始まった試合は、第5セットで坂本がゲームカウント4-3とリードした時点で雨天中断。翌日への順延が発表されたのは、夜の7時を回った頃だった。
「試合のことは考えないようにしよう」と意識し眠りにつくも、起きた瞬間から「どこにサービスを打とう」と考え始め、「頭がガチガチ」になった。考えに考え、悩みに悩んだ末に、最後は「コートに立って、相手の構えを見て決めよう」と腹をくくった。
はたして再開した試合は、2連続サービスエースで幕を開ける。事実上の勝敗を決するとともに、試合を通じて決めたサービスエースは38本に達する。これは1回戦終了時点での、今大会の「最多エース記録」である。
坂本が対戦したアレクサンダー・ブキッチ(オーストラリア)は、屈強な身体から繰り出す豪打が武器。サービスも常時130マイル(約209キロ)を記録し、サービスゲームは安定感に満ちている。
対する坂本は、今大会は予選から「サービスがめちゃめちゃ良い」と手応えを覚えていた。その予選3回戦では、エース連発で錦織圭にも勝利。「錦織圭の、四大大会最後の対戦相手」の看板を背負い、今回の本戦に臨んでいた。
錦織に勝ったことで、坂本の世間的な注目度も急上昇しただろう。ただ本人は、さして重圧は感じていないという。
「圭君の最後の相手だったからという、悪い意味でのプレッシャーは感じてない。自信として捉えられたかなと思います」
託された錦織の想いを、まずは結果に昇華させた。




