右ヒザの故障で戦線を離れている男子テニス世界ランキング1位のヤニック・シナー(イタリア)が、実戦復帰に向けて着実に歩みを進めているようだ。男子国別対抗戦「デビスカップ」(デ杯)でイタリア代表監督を務めるフィリッポ・ボランドリ氏(45歳)が母国のテニスメディア『Super Tennis』のインタビューで同選手の近況を明かした。
現在25歳のシナーは今季、四大大会に次ぐグレードを誇るATPマスターズ1000の最初の5大会を全て制覇。5大会目となった「イタリア国際」(クレーコート)では、ノバク・ジョコビッチ(セルビア/元1位/現12位)に次ぐ史上2人目の「キャリア・ゴールデン・マスターズ」(マスターズ全9大会制覇)を達成した。また7月の「ウインブルドン」(芝コート)では決勝でアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/現2位)を下し、大会連覇を果たすとともに四大大会5勝目を飾った。
しかしウインブルドン終了後には各メディアで右ヒザを負傷したことが報じられ、「ナショナルバンク・オープン」(カナダ・モントリオール)と「シンシナティ・オープン」(アメリカ・シンシナティ)のマスターズ2大会、さらには今季最後の四大大会「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク)も欠場し、1度もプレーすることなく北米ハードコートシリーズを終えた。
当初シナーは9月30日に開幕する「中国オープン」(中国・北京/ハード/ATP500)での復帰が有力視されていたものの、ここにきてアジアシリーズも全休する可能性が浮上している。しかしボランドリ氏によれば、同選手はすでに練習を再開しており、「身体にかける負荷も段階的に高めている」という。
同氏は、シナーが「長期間にわたりラケットすら握れていなかった」と明かす一方、「私が得ている情報では、彼は良い状態で練習できていて、全て順調に進んでいる」とコメント。「これまで私たちが見慣れてきた姿で実戦に戻ってくるだろう」と太鼓判を押し、こう続けた。
「ドーピング問題を巡る一連の騒動を経て復帰した時も予想を上回る状態の良さを見せていたが、今回はさらに良い状態にあると思う。ウインブルドン決勝でズベレフと対戦した時と同じレベルで戻ってくると強く信じている」
一方、イタリアの4連覇が懸かる11月のデ杯「ファイナル8」(8カ国による決勝トーナメント)への出場については明言せず。「彼にとっての最優先事項は100%の状態でツアーに復帰すること。そのためには回復に十分な時間をかけなければならない。その後で、必要な話し合いを行なうことになるだろう」と述べるにとどめた。
具体的な復帰時期は未だ不透明ながら、少なくともシナーのコンディション自体は良好なようだ。次に公式戦のコートに立つ日はいつになるのか、今後の動向が注目される。
文●中村光佑
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現在25歳のシナーは今季、四大大会に次ぐグレードを誇るATPマスターズ1000の最初の5大会を全て制覇。5大会目となった「イタリア国際」(クレーコート)では、ノバク・ジョコビッチ(セルビア/元1位/現12位)に次ぐ史上2人目の「キャリア・ゴールデン・マスターズ」(マスターズ全9大会制覇)を達成した。また7月の「ウインブルドン」(芝コート)では決勝でアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/現2位)を下し、大会連覇を果たすとともに四大大会5勝目を飾った。
しかしウインブルドン終了後には各メディアで右ヒザを負傷したことが報じられ、「ナショナルバンク・オープン」(カナダ・モントリオール)と「シンシナティ・オープン」(アメリカ・シンシナティ)のマスターズ2大会、さらには今季最後の四大大会「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク)も欠場し、1度もプレーすることなく北米ハードコートシリーズを終えた。
当初シナーは9月30日に開幕する「中国オープン」(中国・北京/ハード/ATP500)での復帰が有力視されていたものの、ここにきてアジアシリーズも全休する可能性が浮上している。しかしボランドリ氏によれば、同選手はすでに練習を再開しており、「身体にかける負荷も段階的に高めている」という。
同氏は、シナーが「長期間にわたりラケットすら握れていなかった」と明かす一方、「私が得ている情報では、彼は良い状態で練習できていて、全て順調に進んでいる」とコメント。「これまで私たちが見慣れてきた姿で実戦に戻ってくるだろう」と太鼓判を押し、こう続けた。
「ドーピング問題を巡る一連の騒動を経て復帰した時も予想を上回る状態の良さを見せていたが、今回はさらに良い状態にあると思う。ウインブルドン決勝でズベレフと対戦した時と同じレベルで戻ってくると強く信じている」
一方、イタリアの4連覇が懸かる11月のデ杯「ファイナル8」(8カ国による決勝トーナメント)への出場については明言せず。「彼にとっての最優先事項は100%の状態でツアーに復帰すること。そのためには回復に十分な時間をかけなければならない。その後で、必要な話し合いを行なうことになるだろう」と述べるにとどめた。
具体的な復帰時期は未だ不透明ながら、少なくともシナーのコンディション自体は良好なようだ。次に公式戦のコートに立つ日はいつになるのか、今後の動向が注目される。
文●中村光佑
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