国内最大規模を誇る男子テニスツアー「木下グループジャパンオープン2026」(東京・有明/ハードコート/ATP500)は1日、シングルス1回戦を実施。今大会を最後に現役から退く元世界ランキング4位の錦織圭(現436位)がトップ10選手のフランシス・ティアフォー(アメリカ/同8位)と対戦し、4-6、4-6で敗れて約20年に及ぶプロ生活にピリオドを打った。
この試合をWOWOWで解説した日本テニス界のレジェンドの松岡修造氏は、自身の公式インスタグラム(@shuzo_dekiru)で「ありがとう、錦織圭!サンキュー、錦織圭!」と題して熱いメッセージを発信した。
錦織の少年時代から関わってきた松岡氏は「11歳の圭に初めて出会ってから、僕も勝手に世界の旅を一緒にさせてもらった。日本人には無理だと言われた世界を、圭が一つひとつ切り拓いていく姿を見続けてきた。だからこそ、この最後の試合で僕が伝えたかったのは、結果だけではありません」と綴り、こう続けた。
「僕がずっと願っていたこと。もう一度、試合の中で「本当の錦織圭」に会いたい。そして何より、圭自身が最後に「自分のテニス」に出会ってほしい」
そして難敵との戦いについて「相手は、全米オープンベスト4、世界ランク8位のフランシス・ティアフォー選手。長く試合から離れていた。身体だって、万全ではなかった。それでも試合が始まると、速いテンポで相手の時間を奪う。ライジングで逆を突く。突然ネットへ出る。そして、予測できないショットを選択する。そこには何度も、僕たちが驚かされ続けてきた唯一無二の錦織圭がいた」と称賛。
また錦織の武器であるサービスリターンについても「苦しくなっても、圭はポジションを下げなかった。自分のサービスゲームをブレークされても、リターンでミスが続いても、最後の試合という特別な緊張の中でも、前に立ち続けた。普通なら少し下がって、まずボールを返したくなる。でも圭は、それをしなかった。ミスをしても、また前へ。ミスをしても、また挑む。『自分にしかできないテニスで終わるんだ』僕には、そう言っているように見えました」と松岡氏ならではの視点で解説する。
試合後のオンコートインタビューを任された松岡氏はその時の複雑な心境を振り返り「何を聞けばいいのか。ずっと考えていた。でも最後は、この30年間、人に話を聞いてきた自分の感性に任せようと思った」と決意したという。
「そして、圭から出てきたのは、きれいな『ありがとう』だけではなかった。悔しい。もっとできたはず。もっとテニスをしたかった。その思いが溢れていた。僕は、その言葉を聞いた瞬間、胸がいっぱいになった。これこそ錦織圭だ。最後の最後まで、世界一の負けず嫌い。最後の試合が終わっても、まだ自分のテニスを求め続けている。だからこそ錦織圭は、僕たちが想像もしなかった世界まで行けたんだと思います」
錦織の成長を見守り続けてきた松岡氏は「僕の青春の一つにも幕が下りました。圭、日本のテニスを変えてくれて、ありがとう。『できる』を、本当に見せてくれて、ありがとう。ありがとう、錦織圭!」と感謝の言葉でメッセージを締めくくっている。
構成●スマッシュ編集部
【画像】錦織圭、ティアフォーに敗退でツアー人生に幕
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この試合をWOWOWで解説した日本テニス界のレジェンドの松岡修造氏は、自身の公式インスタグラム(@shuzo_dekiru)で「ありがとう、錦織圭!サンキュー、錦織圭!」と題して熱いメッセージを発信した。
錦織の少年時代から関わってきた松岡氏は「11歳の圭に初めて出会ってから、僕も勝手に世界の旅を一緒にさせてもらった。日本人には無理だと言われた世界を、圭が一つひとつ切り拓いていく姿を見続けてきた。だからこそ、この最後の試合で僕が伝えたかったのは、結果だけではありません」と綴り、こう続けた。
「僕がずっと願っていたこと。もう一度、試合の中で「本当の錦織圭」に会いたい。そして何より、圭自身が最後に「自分のテニス」に出会ってほしい」
そして難敵との戦いについて「相手は、全米オープンベスト4、世界ランク8位のフランシス・ティアフォー選手。長く試合から離れていた。身体だって、万全ではなかった。それでも試合が始まると、速いテンポで相手の時間を奪う。ライジングで逆を突く。突然ネットへ出る。そして、予測できないショットを選択する。そこには何度も、僕たちが驚かされ続けてきた唯一無二の錦織圭がいた」と称賛。
また錦織の武器であるサービスリターンについても「苦しくなっても、圭はポジションを下げなかった。自分のサービスゲームをブレークされても、リターンでミスが続いても、最後の試合という特別な緊張の中でも、前に立ち続けた。普通なら少し下がって、まずボールを返したくなる。でも圭は、それをしなかった。ミスをしても、また前へ。ミスをしても、また挑む。『自分にしかできないテニスで終わるんだ』僕には、そう言っているように見えました」と松岡氏ならではの視点で解説する。
試合後のオンコートインタビューを任された松岡氏はその時の複雑な心境を振り返り「何を聞けばいいのか。ずっと考えていた。でも最後は、この30年間、人に話を聞いてきた自分の感性に任せようと思った」と決意したという。
「そして、圭から出てきたのは、きれいな『ありがとう』だけではなかった。悔しい。もっとできたはず。もっとテニスをしたかった。その思いが溢れていた。僕は、その言葉を聞いた瞬間、胸がいっぱいになった。これこそ錦織圭だ。最後の最後まで、世界一の負けず嫌い。最後の試合が終わっても、まだ自分のテニスを求め続けている。だからこそ錦織圭は、僕たちが想像もしなかった世界まで行けたんだと思います」
錦織の成長を見守り続けてきた松岡氏は「僕の青春の一つにも幕が下りました。圭、日本のテニスを変えてくれて、ありがとう。『できる』を、本当に見せてくれて、ありがとう。ありがとう、錦織圭!」と感謝の言葉でメッセージを締めくくっている。
構成●スマッシュ編集部
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