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【テニスギア講座】近頃人気の「プラチナスペック」ラケット。そのメリットに迫る!<SMASH>

松尾高司

2026.10.17

シフォンテクはかつて290グラムのモデルを使っていたが、重量によるパワーの必要性から、現在は300グラムを使用。それでもかなり軽い方と言える。(C)Getty Images

 今回のテーマはテニスラケットの「プラチナスペック」について。黄金スペックよりも軽くて扱いやすいということで話題のカテゴリーです。どんなメリットがあるか、細かく調査しました。

 近年、テニスラケットはカテゴリー化が進み、似通った打球特性のモデルがグループを作るようになりました。その中でこのところ注目されているのが「プラチナスペック」です。

 有名な「黄金スペック」は
●フレーム重量:300グラム
●フェイス面積:100平方インチ
●最大厚:26ミリ
に合致するか近いグループです。

 これよりもちょっとだけ軽い
◎フレーム重量:285グラム
◎フェイス面積:100平方インチ
◎最大厚:26ミリ
という数値をおおむね満たすのが、プラチナスペックです。

 黄金スペックが競技系として扱われる一方で、もうちょっと楽にプレーできるモデル群として、競技者から中級レベルまで幅広いプレーヤーに適応します。ほぼ全ブランドにラインナップされていて、ベテランプレーヤーがちょっとだけ軽くしたいと願って乗り換えるケースも多いようです。

 同じ「金」なんだけど「黄金」と「白金」の違いくらい...ということですね。
 
 一般プレーヤーに人気のプラチナスペックですが、トッププロにもこれを使う人がいるらしいという噂を耳にし、調べてみました。

 確かに女子のトップランカーであるイガ・シフォンテクは、過去に300グラム未満のモデルを好んで使っていたようです。それなら「軽くてもいいんだ」という雰囲気に思えますが、決してそういうプロが多いわけではありません。

 40年前は「フレームだけで330グラムなら軽い方」だったのが、カーボン素材と構造の進化によって、テニスラケット全体が50グラムくらいも軽くなっています。それに応じて男子トッププロが使うラケットも「350→300グラム」がベースになりました。男子プロが打ち合う強烈パワーの世界では、やはり300グラム以上は必要だろう...というのが、主なメーカーへのヒアリング結果です。

 しかも黄金スペックモデルでも、多くのプロが鉛テープで加重して、さらにパワーブーストしています。ジョコビッチのラケットは360グラムもある...という噂もあり、トップ加重もされているだろうモンスターを、超高速でハイパースイングするのが世界のトップです。

 我々一般プレーヤーが「ちょい軽量」に魅力を感じるのは、スイングし始めの振り出しやすさや、スイングの高速化でしょう。特に猛烈スピンに憧れる若者は多く、推進パワーよりもスピン量に目が惹かれるというのは、わかる気がします。重量的なデメリットをスイング速度でカバーできるのが、プラチナスペックの魅力ですね。
 
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黄金スペックとプラチナスペックは、重いトラックと軽量スポーツカーの関係?