反ドーピング規定違反により4年間の資格停止処分を科された女子テニス元世界ランキング6位のマルケタ・ボンドルソワ(チェコ/27歳/現653位)が、10月17日に自身の公式インスタグラム(@marketavondrousova)を更新。処分が競技生活だけでなく、私生活や人間関係にも深刻な影響を及ぼしていることを明かした。
ボンドルソワは昨年12月、自宅での競技会外ドーピング検査を拒否したとして、第三者機関「国際テニス・インテグリティ・エージェンシー」(ITIA)の調査対象に。今年4月には、検査官が適切に身分を明かさず、自身の安全に恐怖を感じたことなどを理由に挙げていたが、ITIAは説明を認めず、6月に4年間の資格停止処分を科した。8月に異議申し立てを行なったものの、現在も大会への出場や会場への立ち入りなどを禁じられている。
そうした中、ボンドルソワはインスタグラムに長文を投稿。「多くの人は、4年間の活動禁止処分とは単に4年間テニスができなくなることだと思っているでしょう。でも実際には、その影響ははるかに広い範囲に及びます」と切り出し、苦しい胸の内を綴った。
「この処分は私のキャリアだけでなく、私生活や人間関係にも影響しています。友人のほとんどがテニス界に関わっているのに、突然、彼らの試合を観に行くことすらできなくなりました」
さらに、同じチェコ出身のプロテニス選手アンドリュー・ポールソン(24歳/ダブルス世界88位)と交際しているボンドルソワは、恋人との時間にも制約が生じていると告白。現在も遠征に同行しているものの、一般観客として試合を観戦することさえ認められておらず、そのつらさを吐露した。
「彼が試合をしている間、私はホテルの部屋で画面越しに観戦しています。本当ならコートのそばで声援を送りたいのに、それができません。処分後初めて彼の遠征に同行した時には、涙を流しました」
また、活動禁止中もドーピング検査が義務づけられており、毎日の居場所情報の提出や検査に対応できる1時間の指定が求められていると説明。「これまでに受けた検査の結果はすべて陰性でした」と主張した上で、自身を「ドーピングをした選手」と決めつける声に苦言を呈した。
そして「4年間の活動禁止処分は、単に4年間テニスができなくなるということではありません。ほとんどの人が想像している以上に、人生の様々な面に影響を及ぼすのです」と改めて強調。「こうしたつらい状況下での変わらない皆さんの支えは本当に大きな意味を持っています」と感謝の言葉で全文を締めくくった。
なお、異議申し立てが認められなかった場合、ボンドルソワがプロテニスに復帰できるのは2030年6月以降となる。かつてテニスの聖地で頂点に立った27歳は、再びコートに戻ってくることができるのだろうか。
文●中村光佑
【画像】ボンドルソワが明かした資格停止処分による苦悩
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ボンドルソワは昨年12月、自宅での競技会外ドーピング検査を拒否したとして、第三者機関「国際テニス・インテグリティ・エージェンシー」(ITIA)の調査対象に。今年4月には、検査官が適切に身分を明かさず、自身の安全に恐怖を感じたことなどを理由に挙げていたが、ITIAは説明を認めず、6月に4年間の資格停止処分を科した。8月に異議申し立てを行なったものの、現在も大会への出場や会場への立ち入りなどを禁じられている。
そうした中、ボンドルソワはインスタグラムに長文を投稿。「多くの人は、4年間の活動禁止処分とは単に4年間テニスができなくなることだと思っているでしょう。でも実際には、その影響ははるかに広い範囲に及びます」と切り出し、苦しい胸の内を綴った。
「この処分は私のキャリアだけでなく、私生活や人間関係にも影響しています。友人のほとんどがテニス界に関わっているのに、突然、彼らの試合を観に行くことすらできなくなりました」
さらに、同じチェコ出身のプロテニス選手アンドリュー・ポールソン(24歳/ダブルス世界88位)と交際しているボンドルソワは、恋人との時間にも制約が生じていると告白。現在も遠征に同行しているものの、一般観客として試合を観戦することさえ認められておらず、そのつらさを吐露した。
「彼が試合をしている間、私はホテルの部屋で画面越しに観戦しています。本当ならコートのそばで声援を送りたいのに、それができません。処分後初めて彼の遠征に同行した時には、涙を流しました」
また、活動禁止中もドーピング検査が義務づけられており、毎日の居場所情報の提出や検査に対応できる1時間の指定が求められていると説明。「これまでに受けた検査の結果はすべて陰性でした」と主張した上で、自身を「ドーピングをした選手」と決めつける声に苦言を呈した。
そして「4年間の活動禁止処分は、単に4年間テニスができなくなるということではありません。ほとんどの人が想像している以上に、人生の様々な面に影響を及ぼすのです」と改めて強調。「こうしたつらい状況下での変わらない皆さんの支えは本当に大きな意味を持っています」と感謝の言葉で全文を締めくくった。
なお、異議申し立てが認められなかった場合、ボンドルソワがプロテニスに復帰できるのは2030年6月以降となる。かつてテニスの聖地で頂点に立った27歳は、再びコートに戻ってくることができるのだろうか。
文●中村光佑
【画像】ボンドルソワが明かした資格停止処分による苦悩
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