海外テニス

18歳の新鋭シナーが母国・イタリアの窮地を救う寄付企画を始動!その名前も『ピザチャレンジ』

誉田優

2020.03.26

新型コロナウイルスで苦しんでいる母国を救おうと行動を起こしたシナー。(C)GettyImages

 18歳の新鋭、ヤニック・シナーが、新型コロナウイルスで大打撃を受ける母国イタリアを少しでもサポートしようと、『ピザチャレンジ』に乗り出した。

 シナーは、2019年シーズンをネクストジェンファイナルズの優勝で輝かしく締めくくるなど、昨年末から頭角を現した期待の新人だ。2020年シーズンもチャレンジャーとツアーの両方に出場しながらランキングを73位にまで上げていた。

 現在、イタリアでは新型コロナウイルスの蔓延に伴って発令された外出禁止令のため、家の外に出ることが許されていない。18歳のテニスプレーヤーであるシナーも、例外ではない。そんな中、シナーはインスタグラムに、自身の笑顔をデザインしたピザを持っている一枚の写真を投稿し、家で過ごす時間をチャリティ―チャレンジのために充てることを提案した。

「僕たちは皆、家の中で過ごしています。僕は、この時間がチャレンジにちょうどいいと考えました。僕と、マネージメント会社の『スターウィングスポーツ』が、イタリアが新型コロナウイルスと戦うために、医療用品を寄付します」と発表。その寄付をする方法がユニークだった。

「自分や、イタリアの有名人に似せたピザを作った写真を送ってくれたら、1投稿につき10ユーロを寄付することにします。多くの人に知ってもらって、寄付の輪を広げてこの危機を皆で乗り越えるために、 #SinnerPizzaChallenge のハッシュタグをつけて、自作のピザを投稿してください」というもの。今までにない、寄付の形である。
 
 シナーは「助け合うことが大切です。あなたたちの写真を楽しみに待っています!」とみんなに呼び掛けている。直接寄付をしたい人は、シナーのインスタのプロフィール画面に記載しているリンクからも行なうことができる。リンク先はこちら→italianonprofit.it/donazioni-coronavirus/

 イタリアを代表する味、ピザで笑顔を広げるという、シナーらしいアイデア。インスタグラムには次々と自作ピザの写真が上げられている。ちなみに、彼のATPのプロフィールに書かれている好きな料理は、ピザと寿司だ。

 あなたもこの週末にピザを作って投稿してみてはいかがだろうか。皆で笑ってピザを食べることのできる日常が、一日でも早く戻ることを祈ってやまない。

文●誉田優
フリーライター。早稲田大学スポーツ科学部卒業。
Twitter:yu_honda/instagram:yu_honda

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【画像】シナー自身もピザを作って寄付企画を発表。似ている?