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レッスン

「リターンでミスをしないコツ」試合になると失敗する…。考え方を変えれば大丈夫!【テニスレッスン】

スマッシュ編集部

2020.04.18

リターンをポーチされても拾えばいい! 考え方を学ぼう。写真:田中研治

リターンをポーチされても拾えばいい! 考え方を学ぼう。写真:田中研治

 スクールで結構うまくなったと思っていても、いざ試合になるとミスを連発して、負けを喫する…。レッスンと試合で変わるものとは何だろうか? 数々の草トーナメントで優勝の経験を持つ野口正裕コーチに、試合でリターンをミスしないコツを教えてもらった。

 試合と練習のリターンだと一体何が違うのか。「練習では、相手コート1面の『広い枠内』に返せばいい気楽さがあります。ところが試合になると、相手の前衛がいるため、クロスに返したい。さらに自分のパートナーにぶつけないように、2人の『狭い隙間』を狙おうとするプレッシャーが生じるのです。

 しかし考え方はシングルスと同様で、相手コート1面の『広い枠内』へ返せばいいのです。例えばロブでも、1発で決められるとは限りません。そのボールを打ち返せば、流れを変えることもできるのです。

 また、ダブルスのリターンは、相手後衛側へ向かって『クロスの足元』だけを狙おうとすると、それが『縛り』となって、ネットミスがおこりやすくなります。相手の前衛に取られるのはリターンミスでポイントを落とすより「悪い」ことではありません。その錯覚から脱することが、試合でも練習通りのリターンを打つポイントです」とのこと。
 
 試合になると、打てる範囲を自分で狭めてしまっていることが、ミスに繋がる要因の1つとなる。考え方を変えることが必要だが、40-40などの大事なポイントでは、打てる範囲を広げる工夫も取り入れるといいだろう。

「パートナーを後ろへ下げて、リターンの射程範囲を広げる『2バック』がオススメ。相手の前衛にリターンをポーチされても、2バックならしのげるディフェンシブの強化もかないます。さらに、40-40でいきなり2バックを行なえば、対戦相手の目に映る『風景』が変わり、迷わせ、ミスを誘うこともできるでしょう。ただし2バックの場合は、相手のドロップ系には要注意です」

 ショット自体が打てているなら、試合で使えなくてはもったいない。考え方を柔軟にして、リターンでミスして終わらずに、試合を楽しめるようになろう。

解説=野口正裕(東宝調布テニスクラブ)
ジュニアからシニアまで幅広い年齢層のレッスンが好評。草トーキングとして各地の大会で優勝経験がある。

構成●スマッシュ編集部
※スマッシュ2019年3月号から抜粋・再編集

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