我々一般プレーヤーが、時速200キロを優に超えるようなファーストサービスを目の当たりにすると「こんなものまともに返せたものじゃない」と思うのが普通だろう。しかし、プロの世界ではもちろんそんなことはなく、どんなビッグサービスであっても一定数は返ってくる。では彼らのリターン成功率はいかほどのものだろうか?
ATP公式サイトによると、優れたリターナーならファーストサーブの3/4以上を相手のコートに返しているという。2018年から2020年までに、ホークアイを設置したコートで30試合以上出場した選手のデータを分析すると、リターン成功率(返球率)のトップは、ファーストサービスではガエル・モンフィス、セカンドサービスではダニール・メドベージェフだった。モンフィスのあの低い構えとコンパクトなスイングは、ナダルをもしのぎ唯一3/4を超える見事な成功率を達成しているのだ。
ファーストサービスの返球率
順位 選手名 返球率(%)
1 ガエル・モンフィス 75.37
2 ラファエル・ナダル 72.83
3 ダニール・メドベージェフ 72.29
4 ロジャー・フェデラー 72.12
5 アレクサンダー・ズベレフ 70.33
6 テイラー・フリッツ 70.32
7 フェルナンド・ベルダスコ 69.99
8 スタン・ワウリンカ 69.91
9 ダビド・ゴフィン 69.53
10 ブノワ・ペール 68.89
また注目すべきは、今回のデータ対象となった全選手の平均でも67.4%と高い水準に達していることだろう。つまりサーブとは、優れたリターナー相手なら4本中3本は返されるものであり、平均的なリターナーであっても3本中2本は返されるものなのだ。
当然ながら、セカンドサーブとなると、返球率はさらに上がる。トップのメドベージェフのそれは、なんと88.98%。平均でも83.6%だったという。
セカンドサービスの返球率
順位 選手名 返球率(%)
1 ダニール・メドベージェフ 88.98
2 ロベルト・バウティスタアグト 88.82
3 フィリップ・クライノビッチ 87.41
4 ラファエル・ナダル 87.12
5 ノバク・ジョコビッチ 87.10
6 アレクサンダー・ズベレフ 86.92
7 ガエル・モンフィス 86.84
8 ミロシュ・ラオニッチ 86.29
9 フェルナンド・ベルダスコ 85.83
10 アレックス・デミノー 85.78
確かにどんなサービスも一定数は返されてしまう。しかし、このデータを見ていると、そんな認識では不十分だったと思わされる。サービスは、決して打って終わりの一方通行なショットではない。どんなビッグサーバーでも、サービスを返されるものだと捉え、次のショット、いわゆる「サービス+1」を1つのユニットとして練習していくべきなのだ。
構成●スマッシュ編集部
【PHOTO】どんなボールも打ち返す。モンフィス、ジョコビッチらトッププロの超絶フットワーク集!
ATP公式サイトによると、優れたリターナーならファーストサーブの3/4以上を相手のコートに返しているという。2018年から2020年までに、ホークアイを設置したコートで30試合以上出場した選手のデータを分析すると、リターン成功率(返球率)のトップは、ファーストサービスではガエル・モンフィス、セカンドサービスではダニール・メドベージェフだった。モンフィスのあの低い構えとコンパクトなスイングは、ナダルをもしのぎ唯一3/4を超える見事な成功率を達成しているのだ。
ファーストサービスの返球率
順位 選手名 返球率(%)
1 ガエル・モンフィス 75.37
2 ラファエル・ナダル 72.83
3 ダニール・メドベージェフ 72.29
4 ロジャー・フェデラー 72.12
5 アレクサンダー・ズベレフ 70.33
6 テイラー・フリッツ 70.32
7 フェルナンド・ベルダスコ 69.99
8 スタン・ワウリンカ 69.91
9 ダビド・ゴフィン 69.53
10 ブノワ・ペール 68.89
また注目すべきは、今回のデータ対象となった全選手の平均でも67.4%と高い水準に達していることだろう。つまりサーブとは、優れたリターナー相手なら4本中3本は返されるものであり、平均的なリターナーであっても3本中2本は返されるものなのだ。
当然ながら、セカンドサーブとなると、返球率はさらに上がる。トップのメドベージェフのそれは、なんと88.98%。平均でも83.6%だったという。
セカンドサービスの返球率
順位 選手名 返球率(%)
1 ダニール・メドベージェフ 88.98
2 ロベルト・バウティスタアグト 88.82
3 フィリップ・クライノビッチ 87.41
4 ラファエル・ナダル 87.12
5 ノバク・ジョコビッチ 87.10
6 アレクサンダー・ズベレフ 86.92
7 ガエル・モンフィス 86.84
8 ミロシュ・ラオニッチ 86.29
9 フェルナンド・ベルダスコ 85.83
10 アレックス・デミノー 85.78
確かにどんなサービスも一定数は返されてしまう。しかし、このデータを見ていると、そんな認識では不十分だったと思わされる。サービスは、決して打って終わりの一方通行なショットではない。どんなビッグサーバーでも、サービスを返されるものだと捉え、次のショット、いわゆる「サービス+1」を1つのユニットとして練習していくべきなのだ。
構成●スマッシュ編集部
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