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レッスン

サービスをスピードアップさせるための2つのポイント【テニスレッスン】

スマッシュ編集部

2020.06.19

高速サービスでエースを連発するラオニッチ。写真:茂木あきら(THE DIGEST写真部)

高速サービスでエースを連発するラオニッチ。写真:茂木あきら(THE DIGEST写真部)

 サービスエース! 試合でサービスエースが出ると、勢いに乗っていける。サービスのスピードアップは憧れである。そこで、自分の今のサービスから15パーセントのスピードアップを目指して、速く打てるようになるコツを、沼尻啓介プロに教えてもらった。

 まずは、全てのレベルの人に参考になる、トスについてだ。

「トスは常に狙った場所に上げましょう。そのためには、手首やヒジの関節を使わずに、肩を支点にして上げることです。『狙った場所』にトスを上げると書きましたが、その場所が重要。理想のフォームで素振りをして、自分の最適な打点を把握し、その場所に上げるようにしてください。

 トスを前に上げる人が多いですが、薄いグリップの人はベースライン付近にトスを上げるのが、理想的なフォームで打てる打点です。構えから1度自分の身体に近づけた後、ベースラインに沿って腕を上げる、自分から見た『J』の字のイメージで上げるのがお勧めです。

 トスでありがちなミスが、トスと一緒に身体が伸び上がること。これでは下半身のパワーは使えません。トスを上げた後は重心を下げて、下半身の力を使える準備をしておいてください」
 
 次は、スピードアップのカギを握るプロネーションについて。ただし、プロネーションを意図的に行なおうとすると無理のある動きになりかねないので、プロネーションを使えるようになる練習法を教えてもらった。

「プロネーションは前腕(ヒジから手首にかけて)を内側にひねる動きで、うちわを仰ぐ動きと同じです。プロネーションは、その前段階のいくつかの動きによって生まれるもので、自分で前腕をひねるわけではありません。この動きを理解できれば、プロネーションが自然に生まれてスイングスピードは加速されます。下記の練習法をやってみてください」

●練習法1
長い棒を用意して、ヒザをついて素振りをする。ヒジを高い位置にキープ。ヒジを下げると棒が地面に着いたり、自分の身体に当たる。棒がなければラケットのシャフトを持った素振りでもいい。フィニッシュでグリップエンドが上を向くように。

●練習法2
ボールを手前の地面に叩きつける。ヒジが下がらないように注意すること。

●練習法3
コートを背に立ち、ボールをワンバウンドさせ、プロネーションを使ってコートに向かって打つ。打つ位置は身体の横付近。

 スピードアップのコツは他にも色々とあるが、今回は2つを紹介した。もし、あなたの改善点に当てはまったら、15パーセントスピードアップも夢ではない!

解説=沼尻啓介(山喜)
1995年9月25日生まれ。ジュニアデ杯日本代表として西岡良仁と斉藤貴史と共に戦った。高校3年のインターハイで右手首を骨折し大学へ進学。テニスを再開できるようになり15年にプロ転向。ITF大会を中心に転戦。現在はトレーニングや食事にも興味を持ち勉強中。

構成●スマッシュ編集部
※スマッシュ2019年7月号から抜粋・再編集

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