「ファンも一体となって作る大会」を標榜し、クラウドファンディングにより運営される賞金大会『BEAT COVID-19 OPEN』(7月1日~3日)。大会は2日目の時点で男女それぞれのラウンドロビンが終了し、ノックアウト形式の準決勝に挑む各4選手が確定した。
男子は、ダニエル太郎や伊藤竜馬ら上位選手に加え、ワイルドカードの斉藤貴史が4戦全勝で決勝トーナメントへ。
女子では、日比野菜緒が肩の痛みのため棄権する波乱含みの展開のなか、今西美晴や加藤未唯ら地力のあるワイルドカード出場者たちが、実力と高いモチベーションを示して準決勝へと歩みを進めた。
■「3年」を1つの区切りとする2人の男子選手■
首や胴回りのシルエットが、明らかに一回りシャープになっている。
「体型、変わりましたね?」と声を掛けると、「ええ、変えました!」と、マスク越しでもわかるいつもの柔和な笑みが返ってきた。
「全然テニスをしていなかったら、けっこう太っちゃって。栄養士さんにも管理してもらって食事を変え、かなり体重落としたんです」
ベテランと呼ばれる年齢に差し掛かった彼の決意が、その姿に明確に表れていた。
3月にツアーの当面の中断が決まった後、伊藤竜馬は、ラケットを握らぬ日々を過ごしたという。
環境的に練習がしづらくなったこともあるし、「精神的な疲れ」もある。ならば思い切って休んでみようと、1カ月コートから離れた。
その休養間に、彼は32歳の誕生日を迎える。残された時間の限りをリアルに受け止めた時、「悔いを残さず、全て出し切りたい」との思いが強まった。ケガなく回復力の高い身体を目指し、食事療法を始めたのも、それら覚悟の発露である。
伊藤が「勝負」とみなすのは、ここからの「2~3年」。
「練習やトレーニング、食事療法など全てやりきって、新たな自分を試してみたい。それでどういう結果が出るか……最後、出し切った感を見せたいです」
今大会は、その「勝負の2~3年」へのスタートとなる。
男子は、ダニエル太郎や伊藤竜馬ら上位選手に加え、ワイルドカードの斉藤貴史が4戦全勝で決勝トーナメントへ。
女子では、日比野菜緒が肩の痛みのため棄権する波乱含みの展開のなか、今西美晴や加藤未唯ら地力のあるワイルドカード出場者たちが、実力と高いモチベーションを示して準決勝へと歩みを進めた。
■「3年」を1つの区切りとする2人の男子選手■
首や胴回りのシルエットが、明らかに一回りシャープになっている。
「体型、変わりましたね?」と声を掛けると、「ええ、変えました!」と、マスク越しでもわかるいつもの柔和な笑みが返ってきた。
「全然テニスをしていなかったら、けっこう太っちゃって。栄養士さんにも管理してもらって食事を変え、かなり体重落としたんです」
ベテランと呼ばれる年齢に差し掛かった彼の決意が、その姿に明確に表れていた。
3月にツアーの当面の中断が決まった後、伊藤竜馬は、ラケットを握らぬ日々を過ごしたという。
環境的に練習がしづらくなったこともあるし、「精神的な疲れ」もある。ならば思い切って休んでみようと、1カ月コートから離れた。
その休養間に、彼は32歳の誕生日を迎える。残された時間の限りをリアルに受け止めた時、「悔いを残さず、全て出し切りたい」との思いが強まった。ケガなく回復力の高い身体を目指し、食事療法を始めたのも、それら覚悟の発露である。
伊藤が「勝負」とみなすのは、ここからの「2~3年」。
「練習やトレーニング、食事療法など全てやりきって、新たな自分を試してみたい。それでどういう結果が出るか……最後、出し切った感を見せたいです」
今大会は、その「勝負の2~3年」へのスタートとなる。