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海外テニス

昨年の全米オープンで準優勝した24歳のメドベージェフ。ツアー再開や急成長の要因を語る【海外テニス】

誉田優

2020.07.07

守備範囲が広く苦しい状況でも鋭いボールを返球できる世界5位のメドベージェフ。写真:山崎賢人(THE DIGEST写真部)

守備範囲が広く苦しい状況でも鋭いボールを返球できる世界5位のメドベージェフ。写真:山崎賢人(THE DIGEST写真部)

 新型コロナウイルスの影響でストップしていたプロスポーツが、徐々に活気を取り戻しつつある。感染対策を講じながらの再開ではあるが、すでに試合が行なわれている競技もあり、テニスでは8月の全米オープン開催に向けて動いている。

 昨年の全米オープンで準優勝し、現在世界5位のダニール・メドベージェフ(ロシア)が、この状況下での全米オープン開催をどう感じているのか、『ユーロスポーツ』のインタビューに答えた。

「今の段階では、ニューヨークでの全米オープンで何が起こるかは知る由がない。それに、広く知られているように、厳しすぎるルールに反対している選手もいるしね。でも、厳しいルールがなければ、自分たちが感染する可能性は大きくなってしまう」

 厳しいルールとは、帯同できるスタッフは1人までで、空港付近のホテルを利用しなければならないなど。現在、選手の意見も聞きながら、ルールについては検討中だ。

「自分だけについて言えば、できるだけ早くコートに戻って試合をしたい。最初はきっと無観客開催になるだろうけど、サッカーの試合のようにテレビで観戦してくれる世界中のファンのために戦いたい。ただし、いつ試合を始められるかはコロナウイルス次第だから難しい決断だ」と、無観客であってもツアー再開を希望した。
 
 ところで、24歳のメドベージェフは、昨年急成長を遂げている。その要因はなんだったのか、本人は次のように明かしていた。

「もっとテニス選手としてプロフェッショナルになろうと決意したのは3年前だ。その時でも100位に入っていたし、たくさん練習もしていた。だけど、コートの外では夜遅くまで出歩いていたり、細かいことには気を使っていなかった。そういうことは成績には関係ないと思っていたけど、年齢を重ねてコーチとたくさん話すうちに、もっとプロフェッショナルになるべきだと考えた」

 そうして、試合の2日前でも友人たちとバーに行ったり、夜通しテニスゲームをしていた行動を改めた。「11時には寝て、早起きして朝ごはんを食べる。こういう生活をすることになっても、もっとプロフェッショナルでありたいと思ったんだ」。他にも様々な行動を変えたことで、見事に結果として表れた。だからこそ、今のスタイルを変える気はないと言う。

 最後に昨年のナダルとの決勝について振り返った。「できることは全てやった。選手としては常に勝ちたいと思っているから、負けたことはすごく残念だ。特に初めてのグランドスラム決勝では勝ちたいと思っていたから」。

 プロフェッショナルらしい生活を続けているメドベージェフなら、近い将来グランドスラムのトロフィーを掲げることができそうだ。

文●誉田優
フリーライター。早稲田大学スポーツ科学部卒業。
Twitter:yu__honda/Instagram:yu__honda

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