国内テニス

学生の質問にプロテニス選手がズバリ返答。「スランプはブレークスルーの前兆」【国内テニス】

赤松恵珠子(スマッシュ編集部)

2020.07.18

記者会見にオンラインで参加した、白石光、高畑里玖、池田朋弥。質問に答えた添田豪、内山靖崇、松井俊英(左から)。写真:スマッシュ編集部

 8月1日にプロテニス選手とプロ志望の学生による団体戦、「+POWER CUP」(プラスパワーカップ)が開催される。この記者会見が行なわれ、参加する学生からプロに質問する時間があった。新型コロナ禍において、学生たちは気持ちの保ち方や、日々の過ごし方について、アドバイスを求めた。

 大学1年生の池田朋弥は、「このコロナ渦でモチベーションをどうしたら保てますか?」という質問。

 ベテランの松井俊英は、「オンとオフが激しいほどいい。今はオフだからオフでいい。プロを目指しているなら、そこから逆算して考えれば、今何をするべきかがわかる。今の時期に、身体を鍛えるのはすごく大事だと思う」と、大学卒業後にプロに転向した体験を元にアドバイス。

 内山靖崇は、「今は特殊な状況なので、何ができるかを考えること。例えば、自宅でできるトレーニングとか。どうすれば強くなれるかを考えて行動できるか」が、大事だと言う。添田豪は、それに「継続すること」を付け加えた。
 
 同じく大学1年生の高畑里玖の質問は、「スランプが長く続いたらどうしたらいいですか?」

 添田は「考えられることをやって、もがき続ける」。内山も同様に、「できる限りのことをやり尽くす。それでダメなら、大会が近くても1日テニスを休むとか、テニスから離れる。そして、テニスをしたいというポジティブな気持ちでコートに向かうことが大事」と言う。

 松井は、「スランプはブレークスルーの前兆。乗り越えられればブレークスルーがあるから、頑張ってください」とポジティブな言葉で考え方をアドバイスした。

 実際の大会の日、学生たちはこのような質問をどんどん投げかけることができる。プロ選手自身の経験を後輩に伝えることが大会開催の目的でもあるので、学生とって、貴重な1日となるだろう。

【大会情報】
■+ POWER CUP (プラスパワーカップ)
日時/8月1日土曜日 10時~
会場/吉田記念テニス研修センター(※無観客試合)
放映/YouTubeでのLIVE配信を予定
全日本男子プロテニス選手会のHPはこちら
■出場選手
東軍
プロ/添田豪、内山靖崇、松井俊英、学生/白石光、高畑里玖、三好健太
西軍
プロ/西岡良仁、伊藤竜馬、上杉海斗、学生/三井駿介、池田朋弥、原崎朝陽
■試合フォーマット
プロシングルス 2試合
学生シングルス 2試合
プロダブルス 1試合
プロ・学生ミックスダブルス 1試合

取材・文●赤松恵珠子(スマッシュ編集部)

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