7月21日、22日にスポル品川大井町で『UTR pro match』が行なわれた。この大会は日本でのUTR(Universal Tennis Rating)の認知度を高めるために開催されたもので、プロ・大学生・ジュニアの5名が参戦した。
主催の株式会社グラムスリーは、今後UTRのジュニアの大会を積極的に広めていきたいと考えている。そこで、今大会では13歳以下のプロ志望のジュニアを募集し、プロと一緒にウォーミングアップができる機会を提供した。
「プロと一緒に打てると聞いて参加しました」と言う13歳の上方璃咲は、実際に体感してみて、「ボールが重くて、身体を目いっぱい使って打ったらやっと返せました」とうれしそうに話す。プロのレベルを肌で感じられたことは、大切な経験となるだろう。
2日間一緒の会場にいるため、プロに質問できる機会もある。ジュニアたちと打ち合ったプロテニスプレーヤーの尾崎里紗は、「世界で戦うためのメンタルや戦術はどうやって身に付けたらいいですか?」との質問に自分の経験談を話した。
「私は粘り強いプレースタイルなのでファイナルに行くことが多く、ファイナルセットの勝率を上げる必要がありました。私はフィジカルを鍛えることで、メンタルも上がりました。長い試合でも崩れないフィジカルを作ることで、メンタル的にも『まだ大丈夫』と思えました。『心技体』とよく言われますが、『体技心』も一理あると思っています。『体』が必要な場面も多く、それによりメンタルも強くなれます。
ただし、13歳ぐらいだと筋トレばかりするのは良くありません。筋肉を付けてしまうと、身体が柔軟に使えなくなってしまう気がします。筋肉を付けて力まかせのプレーをするのではなく、小さいころは頭を使って、考えてテニスをすることに慣れた方がいいと思います。今は筋肉よりも持久力を付ける時です」
「プレッシャーがかかった場面で振れなくなります」という悩みに対しては、「3つも4つも考えるのではなく、1つのことだけを考えましょう。『打点は前』とか、『身体をひねる』など、練習で一番テーマにしていることを思い出しましょう。そうすれば、プレッシャーやミスをしたらどうしようという気持ちが少し薄れます」と丁寧に答えていた。
今大会はUTRの認知度を上げるだけでなく、参加した13歳以下のジュニアにとって充実した2日間になったに違いない。
取材・文●赤松恵珠子(スマッシュ編集部)
【PHOTO】尾崎ら日本人トッププロたちの“懐かしジュニア時代”の秘蔵写真をお届け!
主催の株式会社グラムスリーは、今後UTRのジュニアの大会を積極的に広めていきたいと考えている。そこで、今大会では13歳以下のプロ志望のジュニアを募集し、プロと一緒にウォーミングアップができる機会を提供した。
「プロと一緒に打てると聞いて参加しました」と言う13歳の上方璃咲は、実際に体感してみて、「ボールが重くて、身体を目いっぱい使って打ったらやっと返せました」とうれしそうに話す。プロのレベルを肌で感じられたことは、大切な経験となるだろう。
2日間一緒の会場にいるため、プロに質問できる機会もある。ジュニアたちと打ち合ったプロテニスプレーヤーの尾崎里紗は、「世界で戦うためのメンタルや戦術はどうやって身に付けたらいいですか?」との質問に自分の経験談を話した。
「私は粘り強いプレースタイルなのでファイナルに行くことが多く、ファイナルセットの勝率を上げる必要がありました。私はフィジカルを鍛えることで、メンタルも上がりました。長い試合でも崩れないフィジカルを作ることで、メンタル的にも『まだ大丈夫』と思えました。『心技体』とよく言われますが、『体技心』も一理あると思っています。『体』が必要な場面も多く、それによりメンタルも強くなれます。
ただし、13歳ぐらいだと筋トレばかりするのは良くありません。筋肉を付けてしまうと、身体が柔軟に使えなくなってしまう気がします。筋肉を付けて力まかせのプレーをするのではなく、小さいころは頭を使って、考えてテニスをすることに慣れた方がいいと思います。今は筋肉よりも持久力を付ける時です」
「プレッシャーがかかった場面で振れなくなります」という悩みに対しては、「3つも4つも考えるのではなく、1つのことだけを考えましょう。『打点は前』とか、『身体をひねる』など、練習で一番テーマにしていることを思い出しましょう。そうすれば、プレッシャーやミスをしたらどうしようという気持ちが少し薄れます」と丁寧に答えていた。
今大会はUTRの認知度を上げるだけでなく、参加した13歳以下のジュニアにとって充実した2日間になったに違いない。
取材・文●赤松恵珠子(スマッシュ編集部)
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