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海外テニス

臆病な少女から意思ある大人の女性へ…声明文を発表した大坂なおみの"本当の気持ち"【海外テニス】

内田暁

2020.08.29

「BLACK LIVES MATTER」と書かれたTシャツを着ることでも人種差別について抗議する姿勢を示した大坂なおみ(C)Getty Images

「BLACK LIVES MATTER」と書かれたTシャツを着ることでも人種差別について抗議する姿勢を示した大坂なおみ(C)Getty Images

 WTAツアーデビューを果たした16歳の夏、彼女は、スマートフォンを持っていなかった。理由は、インターネットから距離をおくため。

「ネットでは、私についてこんなことばかり書かれている。『彼女はBlasian(ブラックとアジアンを合わせた造語)なの?』。Blasianってなに? 私は日本人であり、黒人よ」。16歳当時に受けた『Sports Illustrated』のインタビューで、彼女はそう訴えていた。

 それから、6年後――。
 スマートフォンを身体の一部のように使いこなし、インスタグラムで120万人のフォロワーをかかえる大坂は、ウェスタン&サザン・オープンの準々決勝終了後に、ソーシャルメディアに一つの“声明文”を投稿した。

「多くの方がご存知のとおり、私は明日、準決勝を戦う予定でした。ですが一人のアスリートである前に、私は、一人の黒人女性です」。そのような書き出しで始まる文面は、以下のように続いていく。
 
「黒人女性として、今は私のプレーを見てもらう以上に、大切な問題があると感じています。私が試合をしないことで、劇的な変化が起こるとは思っていません。それでも、白人が主流のこの競技で対話を始めるきっかけになれば、正しい方向へと踏み出す一歩になるはずです」
 
 それはスポーツ界に広がっていた、人種差別に抗議するストライキへの、賛同の意思表明だった。

 事は23日に、ウィスコンシン州の黒人男性が、警察官に背後から打たれた事件に端を発する。この事態を受け、まずはNBAが動いた。ウィスコンシン州に本拠地を置くミルウォーキー・バックスの選手たちが、26日に行なわれる試合をボイコットすると表明したのだ。それら選手の意志をチーム、さらにはNBAも支持し、この日に予定されていた3試合全ての延期を決定。すると同様の動きは、WNBAやメジャーリーグ・ベースボール(MLB)にも広がり、瞬く間にアメリカ全土を覆う一大ムーブメントへと発展していった。
 
 準々決勝を戦い終えた後、大坂は、この一連の動きを知る。「私も、声をあげなくては」。そう感じた彼女は、まずは自身のエージェントと話し合い、そしてWTAへと電話をかけた。
 

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