国内テニス

昨年日本国籍を選択した柴原瑛菜が、全米オープンダブルスに青山修子と組んで出場【国内テニス】

スマッシュ編集部

2020.08.31

全米オープンでは新しく契約したエレッセのウェアを着て戦う柴原瑛菜。写真提供:株式会社ゴールドウイン

 東京オリンピックの出場を目指して奮闘している日本人の女子テニス選手がいる。

 アメリカで育ちアメリカ人選手としてプレーしていた柴原瑛菜(しばはらえな)は、2016年に全米オープンジュニアのダブルスに優勝。その後、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)に進学するが、19年の21歳の時点で、大きな決断をする。

 UCLAを休学してプロに転向、東京オリンピックの出場を目指し、日本国籍を選択したのだ。両親は日本人で、日本に住む祖父母にオリンピックでプレーする姿を見せたいとの思いからだった。

 19年7~8月にかけて開催されたプレミアレベルの大会で、ダブルス巧者の青山修子と組んで決勝に進出。ネットプレーが秀逸な青山と組むことで、柴原のダブルスのプレーも上達し、コンビネーションも良くなり、10月には青山とのペアで2大会に優勝した。32歳で154センチの小柄な青山にとっても、170センチでサービスが得意という柴原は最適なパートナーである。
 
 今シーズンの大会は全て青山と組んでおり、2月には日本代表としてフェド杯でプレーし、ツアー優勝も果たしている。

 現在の柴原の所属は、橋本総業HDで、契約ラケットはヨネックス。そして、今年の全米オープンから、ウェアはエレッセと契約することが決まった。

 柴原は、「マッチウェアもカジュアルウェアもとても素敵なので、試合中は自信が持て、普段着としてはオシャレに着こなせてうれしいです! これからもellesseのウェア着て頑張っていきますので応援よろしくお願いします」と、気合が入っている。

 8月31日時点のランキングで、柴原は25位で青山は23位。今や日本ナンバー1ペアとなった柴原/青山組は、今日から始まる全米オープンに、第6シードで出場。1回戦はアメリカ人ペアとの対戦となる。東京オリンピック出場に向けて結果を残せるか、重要な大会となるだろう。

構成●スマッシュ編集部

【PHOTO】今年の全豪を戦った柴原/青山組