現地8月31日、全米オープン(アメリカ/ニューヨーク)の1回戦に第4シードの大坂なおみが登場。入場の際に着用していた黒マスクが、大きな反響を呼んでいる。
そのマスクには、今年3月に警官による誤射で殺害されたアフリカ系アメリカ人女性Breonna Taylor(ブリオナ・テイラー)さんの名前が白い文字で記されていた。また、大坂は試合後の会見で「7枚(のマスクを)用意している」と明かしている。決勝進出までの7試合で7枚すべてのマスクを披露し、人種差別廃止を訴えかける意向だ。
これまで彼女は、人種差別反対の意を示す抗議文や、ウェスタン&サザン・オープン準決勝の辞退を表明するなど、一連の行動で注目を集めてきたが、今度は黒マスクでそのメッセージをさらに強めていくというわけだ。
海外メディアも続々と大坂の黒マスクに言及する記事を掲載している。『CNN』は「大坂なおみ、全米オープンの試合前にブレナ・テイラーを称えるマスクを着用」との見出しで、1回戦での勝利を報じるとともに、「テイラー氏の名前を忘れてほしくなかった(からマスクに記した)のかもしれない」と報道。
アメリカ版Yahoo!ニュースでも「彼女(大坂)は名前入りのマスクを着用することで、テニスファンたちも殺害された人々の背景を知るきっかけになるのではないかと考えている」と報じられていた。
そんな中、世界39位のスローン・スティーブンス(アメリカ)も、全米オープン1回戦に「BLACK LIVES MATTER(黒人の命も大切だ)」と記された黒マスクを着用して登場。元々スティーブンスは、大坂の抗議活動に賛同しており、大坂がツイッターにアップした抗議文にも「もっと声を上げて!あなた(大坂)のことを誇りに思うわ!」と、引用リツイートしていた。彼女も、大坂に追随する形でメッセージを発信しようとしているのだろう。
依然として賛否両論が巻き起こっているが、人種差別廃止に対する大坂の強い気持ちは変わらない。大坂、スティーブンスがともに大会を勝ち上がっていけば、マスクへの注目はさらに増すだろう。
文●中村光佑
【PHOTO】全米・全豪を制し日本テニス界を牽引!大坂なおみのキャリアを厳選写真で一挙振り返り!
そのマスクには、今年3月に警官による誤射で殺害されたアフリカ系アメリカ人女性Breonna Taylor(ブリオナ・テイラー)さんの名前が白い文字で記されていた。また、大坂は試合後の会見で「7枚(のマスクを)用意している」と明かしている。決勝進出までの7試合で7枚すべてのマスクを披露し、人種差別廃止を訴えかける意向だ。
これまで彼女は、人種差別反対の意を示す抗議文や、ウェスタン&サザン・オープン準決勝の辞退を表明するなど、一連の行動で注目を集めてきたが、今度は黒マスクでそのメッセージをさらに強めていくというわけだ。
海外メディアも続々と大坂の黒マスクに言及する記事を掲載している。『CNN』は「大坂なおみ、全米オープンの試合前にブレナ・テイラーを称えるマスクを着用」との見出しで、1回戦での勝利を報じるとともに、「テイラー氏の名前を忘れてほしくなかった(からマスクに記した)のかもしれない」と報道。
アメリカ版Yahoo!ニュースでも「彼女(大坂)は名前入りのマスクを着用することで、テニスファンたちも殺害された人々の背景を知るきっかけになるのではないかと考えている」と報じられていた。
そんな中、世界39位のスローン・スティーブンス(アメリカ)も、全米オープン1回戦に「BLACK LIVES MATTER(黒人の命も大切だ)」と記された黒マスクを着用して登場。元々スティーブンスは、大坂の抗議活動に賛同しており、大坂がツイッターにアップした抗議文にも「もっと声を上げて!あなた(大坂)のことを誇りに思うわ!」と、引用リツイートしていた。彼女も、大坂に追随する形でメッセージを発信しようとしているのだろう。
依然として賛否両論が巻き起こっているが、人種差別廃止に対する大坂の強い気持ちは変わらない。大坂、スティーブンスがともに大会を勝ち上がっていけば、マスクへの注目はさらに増すだろう。
文●中村光佑
【PHOTO】全米・全豪を制し日本テニス界を牽引!大坂なおみのキャリアを厳選写真で一挙振り返り!