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海外テニス

大坂なおみが持参した「7枚の名前入りマスク」。この枚数が意味するのは…【海外テニス】

スマッシュ編集部

2020.09.02

全米OP初日のナイトマッチに登場し、勝利した大坂なおみ。(C)GettyImages

全米OP初日のナイトマッチに登場し、勝利した大坂なおみ。(C)GettyImages

 大坂なおみが全米オープンテニス初日のナイトセッションに着用したマスクと、試合後のオンコートインタビューに注目が集まっている。

 大坂は、8月31日(現地時間)に行なわれた女子シングルス1回戦で「Breonna Taylor(ブリオナ・テイラー)」という名前が白字で書かれた黒のマスクを着用してコートに現れた。テイラー氏は、今年3月にアメリカのケンタッキー州で警察に誤って射殺されたアフリカ系アメリカ人の女性である。

 土居美咲に勝利した後のインタビューで再びマスクを着用。大坂はそれについて聞かれると、「7枚準備しています。7枚のマスクでは全ての名前を書くのには足りないのが悲しい」と、犠牲になっている人数の多さを強調。「もし私が決勝まで行けば全部を見せることができる」と続けた。そう、グランドスラム優勝までの試合数は全部で7回。毎試合、違う名前が書かれたマスクを着用して、7度コートに現れたい…それは同時に優勝したいという意志の表れとも言える。
 
 大坂は相次ぐ米国内での黒人差別問題に以前から抗議しており、全米オープンの前哨戦であるウェスタン&サザンオープンの準決勝を棄権する意思表示をしていた。大会側もその意見に賛同し、木曜日の試合を全て金曜日に延期。準決勝に登場した大坂は、「Black Lives Matter」というTシャツを着ることで、黒人差別に抗議する姿勢を示した。

 この行動をおこしてから、大坂の周辺は騒がしくなっている。そんな中、被害者の名前が書かれたマスクを7枚用意し出場することは、自分が訴えたいことに、行動が伴い、勝利へのモチベーションへとつながっているようだ。。

 新型コロナウイルス対策として無観客となった客席には、「Black Lives Matter」と書かれた大きなバナーが張られており、大会側も黒人差別に抗議する姿勢を示している。

 大坂は2回戦でイタリアのカミラ・ジョルジと対戦する。

構成●スマッシュ編集部

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